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もぐらタイムズ
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熊本も梅雨入りし、さっそく天気が崩れちゃってますね。
梅雨が明ければ本格的な夏がやってきます。
今年は本当に暑そうです(*_*;
以前より告知しておりましたが、明日6月8日(木)
他院の代診の為、副院長不在ですm(__)m
写真は本文と全く関係ありません。
ただ先週宇都宮で泊まったホテルが洗濯機と流しまであったので珍しくて写真撮っちゃっただけです(^-^;
さて、題名のお話です。
「咳の原因」については以前に全4回に分けてかなり書きましたので、よければお読みください。
>せきの原因(1)副鼻腔炎
>せきの原因(2)喉頭アレルギー
>せきの原因(3)胃食道逆流症
>せきの原因(4)薬剤性・気道異物・百日咳
こどもの咳がなかなか止まらなくて耳鼻科に行ったら抗生剤と去痰薬とアレルギーの薬。
小児科にいったら咳止めとアレルギーの薬と気管を広げるテープ。
こんな感じでお薬をもらった経験がある方、多いのではないでしょうか。
先日の小児耳鼻咽喉科学会でもたくさん議題に上がっていた『小児の咳嗽』。
原因はたくさん考えられます。
特に長引くようなものでは、喘息、咳喘息、気管支炎、肺炎、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、異物、咽喉頭逆流症、喉頭アレルギー、アトピー咳嗽、心因性咳嗽...
ぱっと思いついただけでもこのくらいはあります。
先日の小児耳鼻咽喉科学会でこんな発表がありました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「3歳、去痰薬・鎮咳薬を使用しても咳が3週間以上続く、湿性咳嗽(痰がからんだような咳)で起床時に多い」
この患者さんの最も可能性の高い診断は
マイコプラズマ肺炎、急性副鼻腔炎、慢性副鼻腔炎、気管支喘息のどれでしょう?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こういったアンケートを耳鼻科医と小児科・内科医で行ったそうです。
耳鼻科医はほとんど全員「副鼻腔炎」
小児科・内科医は「副鼻腔炎」と答えたのは50~70%、残りはマイコプラズマ肺炎や気管支喘息などの選択だったようです。
つまり、同じ患者でも診断・治療に耳鼻科医と小児科医では差がでるということです。
ひとつ有名な論文があります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
咳が4週間以上続く15歳以下の小児32名。
同じ患者で小児科と耳鼻科の診断結果を調べた。
結果は以下。
耳鼻科の診断
副鼻腔炎 約35%
アレルギー性鼻炎と副鼻腔炎の合併 約15%
アレルギー性鼻炎 約28%
診断なし 約21%
小児科の診断
喘息 約40%
気管支炎 約15%
心因性 約6%
百日咳 約3%
診断なし 約34%
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
やっぱり全然違いますね(^-^;
(診断なしっていうのが個人的には納得いきませんが)
この結果について、まず考えなくてはならないこと。
アレルギー性鼻炎の患者の30~40%が喘息を合併すると言われます。
逆に喘息の患者の70~80%がアレルギー性鼻炎を合併すると言われます。
つまり、どちらの診断が正しいかということではなく、「原因が一つとは限らない」ということを念頭に置かなくてはならないということです。
小児科医がアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎と診断してはいけないわけじゃないですし、耳鼻科医が喘息治療をしてはならないという決まりもありません。
実際結構治療します(^-^;
耳鼻科医なら鼻の中、のど、のどの奥まで簡単に観察できるので、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎の診断はほとんど迷うことはありません。
ただ、それだけで終わってしまうことが多いのでしょう。
耳鼻科と小児科両方で診察を受ければいいのですが、それは完全に二度手間(・_・;)
ホントの理想は耳鼻科と小児科両方の専門的知識を持つ医師がいること...
なんだか医者(特に耳鼻科医)に対しての苦言のようになってきましたが...
私は理想を目指して頑張ります(^^)/
ちょっと時間が経っちゃいましたけど、学会2日目の報告。
2日目も朝一から講習漬けになります。
小児の睡眠時無呼吸症候群、花粉-食物アレルギー、耳手術、鼻手術、嚥下、中耳炎...
様々な分野のお話を聞いていると、やはり耳鼻科医と小児科医の違いがありますね。
耳鼻科医⇒結構大胆、ちょっと変わり者
小児科医⇒真面目、慎重
(あくまでも私個人の印象ですので、怒らないでください(^-^;)
やはり耳鼻科医は『外科系』ですので、結構大胆なひともいます。
学会発表にしてもアドリブっぽく話したり、少し笑いをとりにきたりもします。
それと比べると小児科医はきっちりセリフを覚えてきて、発音にも気をつけている感じです。
そしてこの日の休憩はこれ
やっぱり牛乳っぽさなし。
ギリギリまで講習を受けて、宇都宮駅に急ぎます。
そして再び新幹線⇒山手線⇒モノレールを乗り継いで羽田から最終便で熊本へ。
あ~、疲れた。でもやっぱり勉強になる学会ですね。
来年は横浜開催。再来年は福岡のようですので、また行きたいものです(^^)
疲れ果てて家についたのは22時過ぎ。
しかし、その日私は寝るわけにはいかなかったのです。
UEFA Champions League 決勝戦
ユヴェントス 対 レアルマドリード
この試合を見ないわけにはいきません。
しかし...
結果は...
ユヴェントス惨敗
(:_;)
久しぶりにサッカーの試合をみてかなりヘコみました。
前半だけなら非常に面白い試合だったのですが、、、
まずディバラの動きが悪すぎ、表情もプレッシャーからかガチガチ。
中盤のピアニッチ、ケディラの出来もはっきり言ってダメ。
この時点で試合が組み立てられず。
そして後半はチーム全体が酷すぎました。
マンジュキッチとアウベスは良かったけど、周りが悪すぎてどうしようもない感じ。
パスミスを連発し、中盤で相手に十分なプレッシャーも与えられずカウンターも出来ず。
失点の多さは守備陣を責めるようなものではないと思います。
そして優勝慣れしているレアルは流石。
ロナウドの勝負強さはもちろんですが、モドリッチが凄い。
浮足立ちまくって足も止まっているユヴェントスを相手に落ち着き払ってのゲームコントロール。
素晴らしかったです。
正面から力負けして負けるなら悔しさもあまりないのですが、完全に自滅した感じの負け方で、なんだかブルーになりました(:_;)
バルサ戦で見せたパフォーマンスをなぜもう一度見せられなかったのか...
日程的にはむしろ楽だったハズなのに...
でもこれからももちろん応援します。
結果だけ見れば今季はチャンピオンズリーグ準優勝、セリエA優勝、コッパイタリア優勝ですから!
セリエBに落とされた時や、チャンピオンズリーグに出場できなかった頃と比べれば!!
ただ本当はセリエAでもっと強いチームに出てきてほしい。
ナポリは今季もチャンピオンズリーグで善戦しましたが、ローマ、ミラン、インテル、フィオレンティーナ、ラツィオ、アタランタにもっと強くなってほしい(上から目線)。
20年前のようにセリエAでヨーロッパを席捲して、国内でもっと切磋琢磨してレベルアップして...
そして今回の惨敗も経験値にして、来年こそ!!
Forza! JUVE!!!!
さぁ今日から小児耳鼻咽喉科学会です。
ホテルから20分ほど歩いて会場の宇都宮総合文化センターに到着。
宇都宮もえらくいい天気ですが...参加人数、やっぱ少ない
まぁ前回の日本耳鼻咽喉科学会総会が多すぎたので、ギャップは仕方ない。
しかし耳鼻科医ばかりの学会と違って、普段と違う発見が色々とあります。
小児科の視点と耳鼻科の視点からいろんな病気を見ることができる貴重な場です。
(もちろん両方の視点を持っているのが理想なんですが)
同じ状態の患者さんを診ても小児科医と耳鼻科医では診断が違ってくるという論文もあり、考えさせられます(*_*;
(これは今度詳しく書こうかと思っています)
休憩中、ドリンクコーナーにはこんなものも
栃木県の名物らしいです(^^)
初めて飲んだのですが、あんまり牛乳感がなくてサッパリ系。
牛乳苦手な子にはいいかもですね(^◇^)
そして19時までみっちり勉強してやはり夕食はこれ
小食な私はこれで腹いっぱいです(*´з`)
明日は学会が終わったらすぐに羽田に向かい熊本へ帰らなきゃいけないので、今日のうちに食べときました。
(明日はホントに最終便ぎりぎりなんです(-.-))
というわけで明日も早起きして頑張ります!!
6月になりました!
やっぱり例年に比べて蒸し暑いような...運動会も皆さん大変だったようで(^-^;
熊本の話をしていますが、現在栃木県にいます。
18:30まで診療し、熊本空港に直行
19:50発 JAL0638便
21:25 羽田空港着
東京モノレールで浜松町へ
山手線で東京駅へ
22:44発 東北・北海道新幹線なすの281号
23:38宇都宮着
23:50ホテル着
結構つらかった...(^-^;
さて、明日から小児耳鼻咽喉科学会に参加です。
小児耳鼻咽喉科について
『こちらの耳鼻科はこどもや赤ちゃんも診察できますか?』
時々質問されます。
基本的に耳鼻科は年齢関係なく診療しますので、乳幼児の診察をしない耳鼻科は存在しない...はずです(^-^;
小児耳鼻咽喉科って正式な診療科名ではありませんし、小児耳鼻咽喉科専門医という資格も存在しません。
名乗るのも自由です。
こども病院など、こどもしか受診しない病院にはこういった名称の科も時々みかけます。
この学会は小児科と耳鼻咽喉科が合同で開催するような学会で、学会の発表も耳鼻科医もいれば小児科医もいます。
今回小児耳鼻咽喉科学会は第12回目。
(ちなみに先々週に参加した日本耳鼻咽喉科学会総会は第118回でした。)
もともとは小児耳鼻咽喉科研究会という名前で1979年に設立されたそうですので新しい学会ですし、参加人数も多くありません。
はっきり言ってこの学会に参加している耳鼻科医は熊本で見たことありません(*_*;
さぁ、明日から2日間。また頑張って色々吸収します!!
佐藤琢磨インディ500制覇!!
いや~、昨日は朝から素晴らしい気分でした。
『インディ500』といえば世界3大レースのひとつ。
『F1モナコGP』『ルマン24時間耐久レース』と並び称されるレースです。
日本でインディカーはあまり人気がありませんが、今年は元F1チャンピオンのフェルナンド・アロンソが参戦することで注目されていました。
そこで佐藤琢磨の予選の好調ぶりをみて期待していた方も多かったのではないでしょうか。
いや~ほんとに素晴らしい!!
レースの話をしだすと長々なってしまうので、このへんで止めときますが(^-^;
さて、前回『一番使うお薬』について書きましたが、
そんなことを考えていると、「日本で一番売り上げてる薬ってなんだろう?」という疑問がわいてきました。
「薬価が高い抗がん剤?分子標的薬?」
「延々と飲んでいることが多い降圧薬?」
「意外とアレルギーの薬も上位に入っているかも...」
などなど考えて調べてみると、、、
2015年度のランキング発見
1位ハーボニー
2位ソバルディ
最近もニュースで話題になったC型肝炎の治療薬がダントツで上位独占。
もちろん薬価も高いのですが、非常に画期的な薬ですし、発売後すぐに1位になったようです。
以下みてみると、抗がん剤は5位アバスチン、17位リュープリンが入ってるくらいで意外と上位には少ない。
高血圧に使う降圧薬はやっぱり上位にミカルディス、アジルバ、ブロプレスと入っています。糖尿病関連も結構上位にありますね。
21位にロキソニンが入っているのもなんか納得。
66位になにかと話題になったオプジーボも入ってます。
耳鼻科関係でいくと、、、23位にキプレス発見。
これはアレルギー性鼻炎にも使うお薬ですが、喘息にもよく使われるので上位に入ったのでしょう
そして63位アレロック!84位タリオン!
アレルギーのお薬がここでやっとランクイン。
アレロックはジェネリック医薬品もあるのにこの順位はちょっとびっくり。
2歳からでも使用できるので、そのおかげかな。効果も強めですしね。
そしていました、106位にムコダイン!
155位にオノンもいました。
抗生剤を見てみると47位にゾシン。ほほぅ...
ゾシンはペニシリン系の点滴に使うお薬で、タゾバクタムという成分が入っていて緑膿菌というやっかいな菌によく効くようになっています。
大学病院に勤めているときは肺炎に結構使用しましたが、たしかに非常に良く効く印象です。
そして75位クラビット、103位メイアクト、120位クラリス、127位フロモックス、131位ジェニナック、193位メロペン、204位オゼックス。
ゾシンとメロペン以外は内服薬。
やっぱりオゼックスたくさん使われてるんだな~。
オゼックス小児用の適応症は『中耳炎』『肺炎』『コレラ』『炭疽』だけですからね!あんまり使わないでね!!
しかしこうやって見るとなかなか面白いもんですね。日本医療の縮図が見えるようです。
そして世界に目を向けると...これは2016年のものを発見。
1位ヒュミラ、3位エンブレル、4位レミケードと抗リウマチ薬が上位独占。
2位にハーボニーが入っています。
そしてリツキサン、アバスチン、ハーセプチン、レプラミドと抗悪性腫瘍剤がトップ10に4つも入ってます。
9位に肺炎球菌ワクチンのプレベナーが入ってたり、12位に喘息の吸入薬のアドエアが入ってたりだいぶ日本とは違うようです。
しかし上位はアメリカの会社の薬ばかり。次点でスイス。
日本製は14位にクレストール(高脂血症治療薬)、25位にエビリファイ(統合失調症治療剤)が入っています。
インディ500を制した佐藤琢磨のように、日本が席捲することはあるんでしょうか...
難しいですかね(^-^;
まず6月の予定を。
6月2日(金)、6月3日(土)
小児耳鼻咽喉科学会出席の為、副院長不在です。
栃木県は宇都宮に初上陸してきます。例によって診療自体は通常通りです。
6月8日(木)
他院応援のため、副院長不在です。また応援要請を受けました(^-^;
さて、題名の話を。お薬の名前ですが。
「一番よく処方する薬ってなんだろう?」
先日なんとな~く考えてみました。
薬の系統だと、長期的に処方するアレルギーのお薬(抗ヒスタミン薬)が多いのでしょうけど、たくさん種類があって患者さんによって結構違うから一つ一つはそこまで多くない。
抗生剤も同じ理由で違うでしょう。
となると、題名のカルボシステイン、ムコダインが一番かもしれません。
ホントによく使います。
『ムコダイン』とは杏林製薬が出している製品名。『カルボシステイン』は成分名でジェネリック医薬品はこっちの名前になります。
一般的に『去痰薬』と呼ばれるもので、その名の通り痰を出しやすくする作用があります。
粘液調整作用といって、具体的には炎症を起こした痰は色がついて粘っこくなりますが、その痰の粘り気をとってくれます。
また、粘膜修復作用を併せ持ち炎症で傷ついた粘膜を修復してくれます。
耳鼻咽喉科という名の通り、『耳』『鼻』『のど』などの病気を治療しますが、どの部分でも使うことが多いお薬です。
『耳』では中耳炎に使用します。中耳炎では鼓膜の奥に膿や浸出液が溜まりますが、その溜まった液を出しやすくしてくれるわけです。
滲出性中耳炎では日本で唯一適応があるお薬でもあります。
『鼻』では主に副鼻腔炎に使用します。中耳炎と同様に粘っこくなった鼻水を出しやすくしてくれます。軽い副鼻腔炎なら抗生剤を使用せずにこの薬だけで治っちゃうことも結構あります。
『のど』では咽頭炎や扁桃炎、上気道炎(風邪)にも使用します。これは粘膜修復作用を期待するわけです。
そのほかにも気管支炎などにもよく使われています。
病気の種類からもわかるように、乳幼児からご高齢の方まで幅広く使うお薬です。市販の風邪薬にも同じ成分が入っているものがちょこちょこあります。
錠剤が500mgと250mg
ドライシロップ(粉薬)もあるので非常に使いやすい。ちなみに味も悪くない。ちょっと酸っぱいラムネのような感じです。
副作用も少ない安全なお薬ですが、肝臓を傷めたり(薬剤性肝障害)、皮疹(薬疹)が出たりすることは稀にあります。
私も2~3人くらいそういった副作用の経験がありますが、お薬を中止するだけですぐに治りました。
「痰がからむ」という訴えに対して「とりあえず」といった形で処方されてしまうことも多いお薬ですが(^-^;
これからもきっとお世話になるお薬でしょう(^^)
Posted:2017.05.25 | Category: 医療系のお話
5月だというのに暑くて梅雨が明けたらどんな猛暑が待っているか不安です(*_*;
熱中症にも気を付けましょう!
さて、前回まで学会の報告をしていました。
学会はもちろん最新の知識を得るために大事な場所です。
学会に所属しているとだいたい『学会誌』というものが送られてきます。
例えばこれ
『小児耳鼻咽喉科学会』の学会誌です。
これは来月行われる学会の発表内容などが載っている号ですが、だいたいはその学会に投稿された論文が載っています。
私は5つほど学会に所属しているので、こんな感じの雑誌が毎月何冊も送られてきます。
これは非常に便利で、重要な知識源です。
(とっても置き場所をとりますが(^-^;)
そのほかに、こんなものもあります。
これは耳鼻咽喉科の『雑誌』です。
毎月刊行される雑誌が耳鼻科関連だと3つあります。
写真の『JOHNS』『ENTONI』そして『耳鼻咽喉科・頭頸部外科』という雑誌です。
『耳鼻咽喉科・頭頸部外科』は毎月購読しているので、全部送ってくるのですが、他の2誌は気になったものだけその都度購入しています。
写真の2冊は先週学会の書籍販売コーナーで目について購入。
ひとつ紹介すると『JOHNS』の2017年4月号は"進化する補聴器診療"というテーマです。
興味深かったのが、"補聴器普及率における国家間の格差"という記事。
日本の補聴器普及率が欧米に比べて異常に低いことは以前から何度も書いていますが(欧米30~50%に対して日本は13%)、補聴器を購入した方の"補聴器に対する満足度"を調べた結果、欧米は70~80%以上に対して、日本はなんと39%!!
何十万円の買い物をして満足する人が2人に1人以下ってひどい結果(-.-)
普通の買い物じゃ考えられません。
欧米と補聴器自体は同じはずなので、よっぽど他に問題があるのでしょう。
しかし医学書全般に言えることですが、100ページくらいの雑誌で3000円って高いよなぁ...
(紙質はいいんですけどね)
熊本市の耳鼻咽喉科 たかむら耳鼻咽喉科
〒862-0926 熊本市東区保田窪5丁目10-26 ■診療時間 ●月~火・木~金/9:00-12:30 14:30-18:30 ●水曜日/9:00-12:30 ●土曜日/9:00-12:30 14:00-15:00 ■休診日 日曜・祝祭日
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