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もぐらタイムズ
熊本の耳鼻咽喉科トップ > もぐらタイムズ
Posted:2017.08.04 | Category: 雑談
本日は日本耳鼻咽喉科学会認定の専門医試験が行われています。
毎年8月第1週の週末です。
会場は東京、霞が関。
昔から霞が関ビル35階で行われてます。
えらく景色がいい場所での試験です(*_*)
高所恐怖症の人は不利なんじゃないだろか。。。
本日は筆記試験として
午前...記述問題8問(2時間)
午後...多肢選択問題100問(2時間)、小論文(1時間)
そして明日は面接試験です。
試験範囲は当然耳鼻科全域。
一般的な中耳炎やら副鼻腔炎のこともでますし、喉頭がんや甲状腺がんなどの悪性疾患についてももちろんでます。
手術の方法や抗がん剤、法律についても出たりします。
私も数年前に受けたわけですが、だいたい2か月くらい前から準備開始。
勉強よりもまずその準備が大変です。
過去4年間くらいに担当した疾患・治療、行った手術などを全て書いて提出しなくてはなりません(*_*;
これが一番キツかった( 一一)
書類が揃ったら教授様に印鑑を貰い、準備完了。
そして勉強が始まるわけですが、過去問を10年分くらいやって、内容をしっかり理解すればまず落ちないはず。
私の場合は過去問10年分を4回くらい解き直してほぼ覚えちゃいました。
日本耳鼻咽喉科学会が毎月会員に発行する雑誌に載っている『専門医通信』というものがあるのですが、ここからもよく出題されるので、これも数十冊分解きまくります。
さて、本番の試験。
会場には100人ちょっとの受験生と全国から集められた偉い先生方が試験監督として睨みをきかせています。
学会などでよく見る有名な先生方がうじゃうじゃといて、なんだか面白い光景です。
1日目が終われれば2日目は面接だけなのでほっと一息。
なんと1日目終了後に採点はすぐに行われ、2日目にはほとんど合否は決まっています(*_*;
なので面接はかなりリラックスモード。
私の場合は面接官から
『これから専門医になるわけですが、今後の目標はありますか?』
という質問をされ、『あっ、受かったんだ』とわかっちゃいました。
そしてしばらくすると合格通知が送られてきます。
こんな感じです。
(いまだに画像データが残っていたのにびっくりした)
ちなみに合格率は7割程度。
高いのか、低いのか微妙なところですが、医師国家試験は合格率9割あるので、それに比べれば厳しいように見えます。
ただ医師国家試験の場合は学生なので勉強だけしてればいいわけですが、専門医試験は仕事をしながらの勉強なのでそこは結構大変です。
そんな感じで頑張って取得した専門医の資格。
持っているからといってあまり意味はありません( 一一)
意味はないけど、頑張れ受験生!!
昨日は診療終了後にサノフィという製薬会社へ。
以前にも一度ありましたが、サノフィ社内の勉強会の講師としてお呼ばれしました。
(前回はキョーリン製薬でした⇒その時の記事)
サノフィといえば、耳鼻科関係では『アレグラ』、『ディレグラ』。
『アレグラ』は最近ではOTC(一般用医薬品)となって薬局でも買えるようになりました。
ただし『アレグラ』は眠気の少ないアレルギー薬として一時期流行りましたが、効果は強くないので強いアレルギーの方にはあまり使えません。
このグラフは以前にも出しましたが、私の個人的な印象です。
『デザレックス』、『ビラノア』という眠気の少ない新薬が登場しましたので、やはりアレグラの出番はさらに減ってしまうでしょう。
もうひとつのサノフィの『ディレグラ』というお薬はアレグラの成分に血管を収縮させる成分を配合したお薬です。
アレルギー性鼻炎で鼻閉(鼻づまり)が強い方には非常に良く効きます。さらに眠気もないのですが、時々逆に目が冴えて眠れないということがあります。
というわけで、アレルギー関係の話が良いだろうと考え、講演のテーマは『アレルギー性鼻炎の影響とその関連疾患』。
アレルギー性鼻炎と関連付けて
・嗅覚障害
・睡眠時無呼吸症候群
・喘息
などについて最新の話題も含めて30~40分くらいお話ししました。
その後質疑応答まで行い、最後に記念撮影。
なんかスライドの色に照らされて変な顔色になっちゃってますが(^-^;
九州全域から皆さん集まられたとのことで、お疲れさまでした。
たまにこういう講演すると自分への刺激になるし、知識の再確認になって良いですね(^^)
Posted:2017.07.31 | Category: お知らせ
まず8月の予定を。
お盆休みについて
8月14日(月)、8月15日(火)が休診になります。
8月12日(土)は診療しております。
また、8月27日(日)は休日当番医です。
さて、今年の夏は非常に暑いです(*_*;
当院に定期的に通っている子どもたちもみんな真っ黒に日焼けして夏休みを満喫中。
当院の入口も夏らしく模様替え。
手前の入口には花火とひまわり
(相変わらず自分の影が写っちゃってますが)
そして奥の方は水族館のようなイメージで
(こっちも足が写ってますね)
最近はヘルパンギーナや手足口病が流行っております。
こういった所謂『夏風邪』はウィルスによる感染症なので抗生剤なんかもちろん効きませんし、解熱鎮痛剤で経過を見るしかないわけですが、大人がかかっちゃうと滅茶苦茶キツいらしいので、お気を付けください。
2~3年前に耳鼻科の先輩が手足口病にかかって1週間出勤停止になりましたが、とんでもなくツラかったらしいです(^-^;
中耳炎の子の親御さんから『プールは入っていいですか?』
この季節に非常に多い質問です(^-^)
中耳炎があると『絶対にプールはダメ!』という病院もあるようです。
中耳炎の具合によってはプールを控えた方が良い場合があることは事実で、その裁量は医師によって多少違いがあります。
以前にも軽く書いたかもしれませんが、プールに入ることが中耳炎の直接の原因になることはありません。
ただし、それは鼓膜に問題がないことが前提です。
鼓膜は完全防水仕様ですから耳に水が入っても中耳まで到達することはありえないわけです。
ただし、鼓膜切開の後や、鼓膜にチューブを入れたりして鼓膜に穴が開いている場合は別です。
プールのお水が中耳まで入っちゃいますので、耳栓をするなどの対応が必要になります。
また、急性中耳炎でお熱がある場合もプールは控えましょう。
(熱があってもプールに行かせるという親御さんは少ないでしょうが(^-^;)
例えば滲出性中耳炎のお子さんはたくさんいますが、プールに入るのは全く問題ないので、『全然問題ないですよ~』って感じで答えています。
ただし、プールの後に体を冷やしたりしてお鼻の調子が悪くなったりすると中耳炎にも良くないのでその点は注意していただいてます。
子どもからしたら症状もあまり強くない滲出性中耳炎で楽しいプールに行けないなんて悲しいことですから(:_;)
それにプールで運動することで良い面もあります。
『喘息にプールが良い』と言われることがありますが、これは埃の少ない環境で運動することで呼吸器系の機能が鍛えられ気道の過敏性が改善するということで勧められるわけです。
中耳炎の子どもはほとんどアレルギー性鼻炎があったりしてお鼻が悪いので、花粉や埃が多い場所で運動するより、プールで呼吸器系を鍛えたほうが良いはずです。
などなどの理由で中耳炎のお子さんにもプールを許可することがほとんどですが、炎症が強い時期や副鼻腔炎の状態が悪かったりすると数日プールを控えた方が良いことも多々ありますので、ご心配ならプールに行く前に一度受診してください(^^)/
前前前回くらいに『嗅覚障害』の新しい治療について書きましたが、それに関連して一つ。
においの検査に『アリナミンテスト』というものがあります。
アリナミン(フルスルチアミン)という注射液を注射し、においを感じるかどうかを見る検査です。
この検査でにおいを感じれば、嗅覚障害は早期に改善することが多いです。(だいたい気導性嗅覚障害)
もちろん、感じなくても絶対に治らないということはないですが、改善に時間がかかったりすることが多いです。(嗅神経性、中枢性嗅覚障害)
『においの相談に来たのに、なんで注射?』
という風に思われる方も多いかと思いますが、ちゃんとした検査なんです(^-^)
ちなみに、この検査に使用するアリナミンという薬。正体はビタミンB1。
そしてこの検査の時に感じる匂いは結構強烈な『ニンニクっぽいにおい』です。
部屋中ににおいが充満してしまうので、しばらく空気清浄機を全開にするくらい強烈。
ちょっと前に流行った『ニンニク注射』というやつの正体もビタミンB1の注射ですね。
『ニンニク注射』という名前ですが、ただのビタミン注射。
アリナミンテストは行うと薬剤、注射器代など全部含めて保険点数45点。つまり自費で行っても450円です。
ニンニク注射で検索してみるとだいたい2000円前後くらいするようで...
ちなみに他のビタミン類をいっしょに点滴してさらに高い点滴なんかもあるようですが、これも薬価は100円くらいです(*_*;
アリナミンの添付文書には効果・効能・作用のところに
『食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時など)』
という文言があり、確かに疲れている時には効果があるんでしょうけど、書いてある通り食事から摂取できていれば必要ないわけです。
まぁ1回の注射や点滴で入れられる栄養素なんてたかが知れてますし(*_*;
なんならアリナミンの錠剤はamazonで買えば1か月分で1000円もしないです。
自宅に届いて1か月毎日飲めるんだから、こっちのほうがどう考えてもお得でしょう。
基本的に点滴は口から投与できない水分や薬剤を投与することが目的です。
ビタミン欠乏症なんて普通に食事していればならないはずですから、本当に必要な方はほとんどいないでしょう。
『点滴した!!』という気分で体調が良くなった感じはあるかもしれません。
私もそれは否定しませんが、一番健康的なのはやっぱり普通にバランスの良い生活をすることでしょう(^^)
なんだか嗅覚障害の話からだいぶ逸れてしましましたが、嗅覚が障害されると食事も美味しくないし、ガス漏れの匂いや食べ物の腐った匂いに気付かないなど危険なこともありますので放置せずにちゃんと受診しましょう(^-^)
Posted:2017.07.20 | Category: 雑談
7月6、7日に山口へ耳鼻咽喉科臨床学会に行った帰りのことです。
行きは
熊本駅
↓新幹線
小倉駅
↓在来線
下関駅
という感じでした。
『下関駅』と新幹線が止まる『新下関駅』が結構離れていて、『新下関駅』からホテルまで遠いのでこんな経路になったのですが...
帰りはあの豪雨の真っ最中で、在来線がストップしていました(*_*;
仕方なく
新下関駅
↓新幹線
博多駅
↓新幹線
熊本駅
という経路になったのですが、その時に博多駅まで乗った新幹線がこちら。
凄いカラーリングです。
『なんじゃこら?』となったわけですが調べてみると『エヴァンゲリオン』の特別仕様。
『エヴァンゲリオン』は漫画もアニメも観たことないのですが、『エヴァ』好きな知り合いに連絡してみたところ大興奮(^-^;
確かに内装まで非常に凝っていて、なかなか凄い。
そしてその知り合いから『先頭車両に行って!!』と命令が。
行ってみるとこんな感じで展示室のようになっています。
これ新幹線の中ですよ(*_*)
スタッフの制服まで特別仕様。
さらに前に進むと...
スゲー!!
エヴァンゲリオンに搭乗する体験ゲームです。
これはエヴァンゲリオン好きじゃなくても何か興奮しました。
新下関駅から博多までの短い時間しかなかったのでプレイはしませんでしたけどね(^-^;
新幹線自体は結構人が多かったのに、この先頭車両にはほとんど人がいなかったのが残念な感じですが、細部まで拘った仕様でなかなか面白かったです(^^)
最近毎週末どこかに出かけておりますが、7月15日、16日は九州連合地方部会といって九州の耳鼻咽喉科が集まる学会に行ってまいりました。
1年に1回開催され、毎回どこかの大学が主管を務めます。今回は九州大学。
この学会のメインイベントは初日に行われる『野球大会』。
球場は必ず2面用意し、審判も呼んでなかなかに気合の入った大会です。
土曜日に行われるので、基本的に土日休みの大学病院に勤めているメンバーが出場します。
普段運動していないオジサンたちが多いので、試合内容はへっぽこなことも多いですが、なかなかに熱い闘いを繰り広げます。
某大学は1か月以上前から朝練までします(*_*)
私も一昨年までは出場していました。
ポジションはサード。なぜか一度ピッチャーもやらされました(*_*;
これが熊本大学耳鼻咽喉科のユニフォーム。熊大だけに『Bears』。
今年は準優勝だったようです。なかなか強豪(^^)
さて、野球大会が終わると夕方からちょっとだけ真面目な講演会があり、その後は懇親会という名の宴会に突入します。
そして次の日の日曜日は二日酔いか野球大会の日焼けか、顔が真っ赤になった人がうじゃうじゃ。
午前中は通常の学会のように発表がいろいろ。
九州のみの学会ですので、ちょっと『身内の発表』という感じで明らかに上から命令されて発表している若手が多いです(*_*;
そして午後からは『補聴器相談医のための講習会』というものがあります。
これを2時間受ければ『補聴器相談医』になれます。そして資格の更新もできます。
日曜日の午後からなので、九州各地からこれを受講する為に開業医が集結。
内容は基本的なものでしたが、改めて知識の確認(*^^)v
しかしタイミングが悪いもので、7月15日、16日とMr.Childrenがヤフオクドームでライブをしていたらしく、ライブ前後の時間帯は博多駅周囲まで渋滞が凄かったです。
帰りの新幹線も満席ギリギリでした(^-^;
ミスチルの人気って根強いですね~
熊本市の耳鼻咽喉科 たかむら耳鼻咽喉科
〒862-0926 熊本市東区保田窪5丁目10-26 ■診療時間 ●月~火・木~金/9:00-12:30 14:30-18:30 ●水曜日/9:00-12:30 ●土曜日/9:00-12:30 14:00-15:00 ■休診日 日曜・祝祭日
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