たかむら耳鼻咽喉科

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Posted:2018.06.14 | Category: 医療系のお話 補聴器

今回は是非たくさんの方に読んでいただきたい内容です。


平成30年度から補聴器の購入費用が医療費控除として認められるということが厚生労働省、財務省によって承認されました。

日本耳鼻咽喉科学会のHPに詳しい手順が載っていますので、大事なところを転載します。

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  1. 難聴患者は、まず補聴器相談医を受診し、必要な問診・検査を受ける。

  2. 補聴器相談医は「補聴器適合に関する診療情報提供書(2018)」に必要な事項を記入し、患者に手渡す。

  3. 患者は補聴器販売店に行き、「補聴器適合に関する診療情報提供書(2018)」を提出し、試用の後、補聴器を購入する。

  4. 患者は「補聴器適合に関する診療情報提供書(2018)」の写しと補聴器の領収書を受け取り、当該年度の確定申告における医療費控除対象として申請し、保存する。(税務署から求めがあった場合は、これを提出する。)

     (⇒日本耳鼻咽喉科学会『補聴器購入者が医療費控除を受けるために』

    http://www.jibika.or.jp/members/iinkaikara/fukusi_koujyo.html

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ここに書いてある『補聴器適合に関する診療情報提供書(2018)』というものは下のような用紙です。
hotyoukiteikyou1.png

こんな感じで、補聴器相談医が補聴器を作成する際に耳の中の状態や、留意事項などを記載し補聴器専門店などに情報を提供するためのものです。



hotyoukiteikyou2.png

2018年度版から赤線の部分が加わり、医療費控除を受けるにはここを補聴器相談医が記載することが必要となります。



補聴器購入費用はどうしてもある程度高額になってしまいますので、是非購入する際はこの制度を活用ください。



ただ、この制度も始まったばかりですので、控除がどこまで認められるかなどわからないところもあります。


国税局のサイトにも『補聴器が医師等による診療や治療を受けるために直接必要』、『一般に支出される水準を著しく超えない部分の金額に限り』など制限を設けた書き方になっています。


過剰な機能をたくさんつけて高額過ぎる補聴器などは認められないかもしれません。



補聴器のページでも書いてますが、補聴器をつくる前に耳の病気がないか、耳の中の形は問題ないか、など耳鼻科で診察を受けることをお勧めしています。


今回の制度ができて、ますます補聴器をつくる際はまず耳鼻科医(補聴器相談医)に相談することをお勧めします。



難聴が高度の場合は身体障害者認定されることもありますし、この場合は補助金も出ます。身体障害者の認定にも身体障害者福祉法認定医の診断が必要です。



国税局のサイトと熊本県の補聴器相談医のリストを下にリンクしておくますので、ご参照ください。



国税庁
『医療費を支払ったとき(医療費控除)』
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1120.htm
『補聴器の購入費用に係る医療費控除の取扱いについて』
http://www.nta.go.jp/law/joho-zeikaishaku/shotoku/shinkoku/180416/index.htm


熊本県の補聴器相談医
http://www.jibika.or.jp/members/nintei/hochouki/meibo_pdf/43_kumamoto.pdf

Posted:2018.06.11 | Category: 学会

タイトル通りの長~い名前の集会が6月9日(土)に開催されました。

DSC_2428.JPG
簡単に言うと熊本県の耳鼻科の色んな報告事項があって、その後勉強会がある感じです。


DSC_2429.JPG
会場は熊本大学病院内にある山崎記念館

...狭い



学術講演会では色々な話があったのですが、ひとつ紹介します。


副鼻腔炎(蓄のう症)によって顔面痛や頭痛が起こることは有名です。
主に三叉神経に関係して痛みが起こるわけなのですが、特に副鼻腔炎を起こしていなくても鼻が原因で頭痛が起こる可能性があります。


特に『鼻粘膜接触点頭痛』というものがここ最近学会などで聞くことが多くなりました。


診断基準は以下のようになっています。
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A)眼窩周囲および内側眼角または側頭頬領域の間歇性痛みで、かつCおよびDを満たす
B)臨床上、鼻腔内視鏡またはCT画像のいずれか1つ以上に鼻粘膜接触点の証拠があるが、急性副鼻腔炎がない
C)以下の少なくとも1項目を満たすことにより痛みが鼻粘膜接触による可能性があることを示す証拠がある
1.直立位と臥位を変えることによる鼻粘膜うっ血の重力性変化に応じて痛みが変化する
2.プラセボそのほかの適切な対照を用いて中鼻甲介を診断的局所麻酔後、5分以内に頭痛が消失する
D)痛みは、粘膜接触点の外科的切除後、7日以内に消失し、再発しない

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簡単に言うと、他に頭痛の原因がなくて、CTや内視鏡で見ると鼻の粘膜が鼻中隔(鼻の真ん中の仕切り)に接触していること。
そしてそこを局所麻酔したり、手術で切除することによって改善する頭痛。ということです。



片頭痛などで治療を受けてもなかなか良くならない頭痛の中にはこういった頭痛も隠れていると考えられます。


頭痛の診断の際にCTなどを撮影する際には副鼻腔炎があるかどうかは確認しますが、粘膜が接触しているかどうかまで確認する施設はあまりないかも(^-^;


あまり患者さんの数は多くない(と思われる)病気ですが、患者さん側からしたらそんなこと関係ないですからね。細かいところまで気を付けて診察していきます(^^)/

Posted:2018.06.08 | Category: 雑談

昨日は代診で『ましきクリニック耳鼻咽喉科』へ行っておりました。

代診というのはその病院やクリニックの医師に代わって診療を行うことですが、やはりいつもと若干勝手が違います。
使用している機材も微妙に違ったり、薬の品揃えも違います。



例えば耳掃除に使用する綿棒。
当院ではかなり細めのものを使用しています。
なので、他の病院での太めのものだとちょっと使いづらい。もちろんなんとかしますけど(^-^;


さらに、ほとんどの患者さんが初対面ですので、それまでの病歴をカルテで確認したりで時間がかかりがちになります。


というわけで、代診というものは結構大変なんです(・_・;)



でも良いこともありまして


例えば耳鳴りに対する治療なんてのは医師によって結構治療方法が違います。
『耳鳴りは治らない。慣れるしかない。』なんてことを言ってしまう医師もいます(-.-)


状態によってビタミン剤や循環改善剤、安定剤、漢方薬などなど様々なお薬を使います。


代診先で治療されている方の経過をみて
『こういう薬の組み合わせ方で結構効果あるんだな~』と、知識を吸収できることもあるんです。


論文や学会発表でのデータとは違って『生の感想』を聞くことができるので、より身になる知識と言いますか(^^)



もちろん、その地域の医療に貢献もできますし、幸いなことに当院は常時2名体制ですので当院の診療に支障がなく、需要があればまた行ってくるかもです(^^)/

Posted:2018.06.04 | Category: 雑談

6月の予定
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6月7日(木) 他院での代診のため、副院長不在です。

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週末に『ガイアの夜明け』というテレビ番組を偶然観ていた時に特集されていた『ミライスピーカー』。



"音のバリアフリースピーカー"を目指しているということで、耳鼻科医として見逃せない番組でした。




普通のスピーカーはすり鉢状の振動版が振動することによって音を発生させますが、この『ミライスピーカー』は湾曲した下敷きのような形状です。

curvy_top_image.png

この形状の違いによって『遠くまでくっきりとクリアに』聞こえる音を実現しているそうです。


ただ、この原理はよくわかっていないとのこと(@_@)


音は『音波』という言葉があるように『波』ですから、きっと湾曲した形が波をきれいに遠くまで伝えてくれているんでしょう。

当たり前ですが、音響の専門家でもわかっていないので、私程度の知識じゃ全くわかりませんm(__)m



で、このスピーカーの凄いところは難聴の方に聞きやすいというところ。


もともと、高齢者の難聴の方は普通のスピーカーよりも蓄音機の音の方が聞き取りやすいというところから開発がスタートしたそうで。



おそらくは語音明瞭度(音を聞き分ける力)が落ちた方にもクリアに聞こえるのでしょう。やはり原理はわかりませんが(^-^;



すでに空港や銀行や証券会社、介護施設などで設置されてきているそうです。
難聴の方は特に周囲がざわついている空間などでは聞き取りがさらに悪くなってしまうので、非常に有効でしょう。




まだ生産数も多くないからか、お値段も高いですがこの技術がどんどん応用されて普及していけばまさに『音のバリアフリー』。
是非発展していってほしいですね(^^)



是非当院にも導入したい!

っと思ったら院内にスピーカーなんてなかった(・_・;)

Posted:2018.06.01 | Category: お知らせ

本日から6月に入り、梅雨らしいジメジメした感じになっております(*_*;

6月の予定
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6月7日(木) 他院での代診のため、副院長不在です。

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休診や診療時間の変更などはありません。

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先日も書きましたが、新しい聴診器は評判上々です(^^)
聴診器としての機能もなかなかです(@_@)



しかし今日は朝から渋滞が凄かった...
なにがあるのかと調べてみると、高校総体の開会式が『えがお健康スタジアム』で開催されていたらしいですね。

そういえば最近、『週末までに体調を戻したい』という訴えの高校生が何人もいました(^-^;



私は高校時代運動系の部活はしていなかったので、全然詳しくないのですが色んな競技があるんですね~


日本拳法まであるとは思いませんでした。
大学の頃に知り合いが元日本拳法部だったので、戦ったことはありますが(^-^;


登山部の大会もあるようですが、どうやって競うんだろう?
登頂するまでのタイムとか?
日程を見ると2泊するようですし、これは応援も難しそうですね(・_・;)


なんにせよ気温が高い日も多くなってますので、選手も応援団も熱中症にはお気を付けください(^^)/

Posted:2018.05.29 | Category: 雑談

人工知能(AI)が囲碁や将棋やチェスで人間よりも強くなったというニュースはよく聞くかと思います。



囲碁や将棋は相手の手も見ることができる『完全情報ゲーム』と呼ばれるカテゴリーになりますが、『完全情報ゲーム』ではすでにAIが人間を圧倒しており、今後はポーカーや麻雀などの相手の情報が部分的にしかわからない『不完全情報ゲーム』でもAIの活躍が見込まれています。



『不完全情報ゲーム』では運の要素も関わってくるのですが、すでにポーカーではプロ相手にAIが圧勝してしまいました。

ポーカーにしろ、麻雀にしろ基本的には確率論が根底にあり、それに加えて相手プレイヤーの状況や思考など様々な要素を加味して自分の方向性を考えていくゲームです。(と、私は思ってます(^-^;)



それこそポーカーでは相手の思考をコントロールするためのブラフも重要になってくるし、トッププロ達は相手の細かな仕草や表情を常に見ているわけです。


最近はネット上でのポーカーが盛んに行われており、その場合はAIと同様相手の仕草や表情は読めません。相手のそれまでのプレイデータなんかを参考にしながら勝負するわけで、その究極系がAIということでしょうか。


...昔ポーカーにハマっていて語りだすと長くなるので、本題を(・_・;)




AIと皮膚科医に皮膚の画像を見せて、メラノーマ(悪性黒色腫)と良性のほくろかどうかを見分けるというテストを行ったというニュースを見つけました。


結果はAIが正解率95%、皮膚科医は正解率86.6%でAIの勝利。

AIは10万枚以上の画像を良性か悪性かで学習させて勝負に挑んだそうです。



『AIがあれば医者いらず』ってことはまだまだないでしょうが、近い将来診断の助けになることはたくさんあるでしょうね。


耳鼻科でも中耳炎の診断と重症度の判定くらいならAIでも出来ると思います。

ただ暴れる子どもの耳の中を見たり、耳垢をとったり、鼓膜切開をしたりなんてのはAIでもロボットでも無理ですからね(@_@)


最近の医療ドラマで取り上げられている『ロボット支援手術』も広まってきていますが、あくまでも『支援』であり、人間が操作するものです。


AIも『支援』として上手に利用していくということも、医療従事者に今後求められることでしょう。

Posted:2018.05.26 | Category: 雑談

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医師の必需品とも言っていい聴診器

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これまで使用していたのは『リットマン』というアメリカのメーカーのものです。

聴診器といえばリットマンというくらい世界中で圧倒的なシェアを獲得しています。


聴診器を初めて買ったのは医学部5年生の時。
病院での実習が始まるので、必要になります。
同学年約100人のうち、9割くらいはリットマンを選んでました。

残りが買っていたのは『ウェルチアレン』という同じくアメリカのメーカーのものでした。



名前を刻印したり、奇をてらって派手目の色のチューブを選んでるヤツラもいましたが、実習で実際の患者さんにも使うので基本的にはみんな似たようなものばかりでした。




というわけで、今回10年位前に買った私のリットマン。
聞こえ方には全然問題ないのですが、所々部品の劣化もあり買い替えとなりました。

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ででん!!


今回選んだのは『ウルトラスコープ』というメーカー。
正直全然聞いたこともありませんでした(^-^;


なにか良い聴診器がないかと探していたところ...


『なんとレザージャケットの上からでも心音が聴取できる!?』
『アメリカでは騒音のなかでも聴診器を使わなくてはならない救急救命士などに人気!?』


などと言う宣伝文句で発見。

そして...




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なんといってもこのデザイン☺


本当に異常な数のデザインがあります。
なんとアメリカの職人が一つ一つ注文を受けてから書いているそうで。

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付け替え用も同時に購入。
上の天使は小児用。下は当院の名前を入れている成人用です。



でもやっぱりニッコリマークが一番のお気に入りですな☻




肝心の聞こえ具合ですが...


正直いままでのものとそこまで大きな違いはないかと(^-^;
レザージャケットの上からは無理な気がします。


まぁちゃんと聞こえるから問題なし。


医療用具ってどうしても武骨なものが多いので、聴診器だけでも怖がってしまうお子さんも多いです。

こういった小物を使ってでも怖がらずに、泣かずに診察を受けてもらえればいいですね~(^^)/


見た目はふざけた感じになっちゃいますけど、ちゃんと聴診はできますので、安心してください(^-^;

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