たかむら耳鼻咽喉科

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学会の記事一覧

Posted:2018.06.22 | Category: お薬の話 医療系のお話 学会

一昨日のことになりますが、勉強会参加。

正式名称は『第14回東部小児耳鼻咽喉科疾患研究会 第6回PENT研究会 合同研究会』

長っ!
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以前にも参加した記事を書いたことがありますが、小児科と耳鼻咽喉科の合同の勉強会です。

今回は熊本赤十字病院小児科の先生が小児の救急疾患について講演されました。


病気の知識としては知っていることがほとんどでしたが、実際の症例をたくさん提示され、実際の臨床現場の現状と合わせて講演されたので、非常に興味深く勉強になりました(^^)



例によってひとつご紹介。
使用するお薬が変わってきたというお話。


このブログでもたびたび書いてますが、日赤でも抗生剤の使用量がかなり減っているそうです。
特に3世代セフェムと呼ばれるフロモックス、メイアクト、セフゾン、バナンなどのお薬はここ10数年で10分の1以下になっているそうです。


しかし、重症の感染症は減っている。これはワクチンが充実したことが大きいと思いますが、抗生剤が必要な場面というのは本当は多くないということでしょう。




また、以前はよく使用していたペリアクチン、ポララミン、アタラックスなどの第1世代抗ヒスタミン薬(アレルギーの薬)も減っているようです。



小児の風邪にお約束のようにアスベリン、ペリアクチン、ムコダインって感じで処方されることも多いこれらのお薬ですが、基本的に古いアレルギーのお薬ですので、副作用として中枢神経抑制(眠気、集中力の低下など)が強く、また、熱性けいれんを誘発する可能性があります。


これも以前に一度書きましたね。



いずれにせよ、お薬なんて飲む必要がないなら飲まない方が良い。
その必要性をしっかり見極めるのは医師の努力です。


...頑張ります(^^)/

Posted:2018.06.11 | Category: 学会

タイトル通りの長~い名前の集会が6月9日(土)に開催されました。

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簡単に言うと熊本県の耳鼻科の色んな報告事項があって、その後勉強会がある感じです。


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会場は熊本大学病院内にある山崎記念館

...狭い



学術講演会では色々な話があったのですが、ひとつ紹介します。


副鼻腔炎(蓄のう症)によって顔面痛や頭痛が起こることは有名です。
主に三叉神経に関係して痛みが起こるわけなのですが、特に副鼻腔炎を起こしていなくても鼻が原因で頭痛が起こる可能性があります。


特に『鼻粘膜接触点頭痛』というものがここ最近学会などで聞くことが多くなりました。


診断基準は以下のようになっています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

A)眼窩周囲および内側眼角または側頭頬領域の間歇性痛みで、かつCおよびDを満たす
B)臨床上、鼻腔内視鏡またはCT画像のいずれか1つ以上に鼻粘膜接触点の証拠があるが、急性副鼻腔炎がない
C)以下の少なくとも1項目を満たすことにより痛みが鼻粘膜接触による可能性があることを示す証拠がある
1.直立位と臥位を変えることによる鼻粘膜うっ血の重力性変化に応じて痛みが変化する
2.プラセボそのほかの適切な対照を用いて中鼻甲介を診断的局所麻酔後、5分以内に頭痛が消失する
D)痛みは、粘膜接触点の外科的切除後、7日以内に消失し、再発しない

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


簡単に言うと、他に頭痛の原因がなくて、CTや内視鏡で見ると鼻の粘膜が鼻中隔(鼻の真ん中の仕切り)に接触していること。
そしてそこを局所麻酔したり、手術で切除することによって改善する頭痛。ということです。



片頭痛などで治療を受けてもなかなか良くならない頭痛の中にはこういった頭痛も隠れていると考えられます。


頭痛の診断の際にCTなどを撮影する際には副鼻腔炎があるかどうかは確認しますが、粘膜が接触しているかどうかまで確認する施設はあまりないかも(^-^;


あまり患者さんの数は多くない(と思われる)病気ですが、患者さん側からしたらそんなこと関係ないですからね。細かいところまで気を付けて診察していきます(^^)/

Posted:2017.12.04 | Category: 医療系のお話 学会

12月2日(土)は夕方から地方部会という熊本の耳鼻科医の集まり。
毎回何題か色々な講演があるお勉強会です。

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席が一番前しか空いておらず、この距離でお勉強。

今回は会場がほぼ満席になるくらい多くの耳鼻科医が集まりました。
(この会は専門医の単位がもらえるからね(^-^;)


今回の講演は2題。
『医療安全』についてと、『最新の難聴治療』について。


医療安全については、様々な医療事故、医療ミスについて、どのように防ぐのか、そして起こってしまった時にはどのように対応するのかというお話でした。
特に大学病院などの大きな病院になると、組織の全体を管理しなくてはならないので大変。

事故やミスというのは完全になくすことはできませんが、限りなくゼロに近づけるための個人個人の努力、組織づくりが必要です。

実際に熊本大学で医療安全を担当している先生のお話で、実際の現場から非常に熱く語られ、勉強になりました。




難聴の治療については、3つのテーマで講演がありました。

・手術による治療、特に真珠腫性中耳炎に対する内視鏡での治療
この治療については、以前に書いてますのでよければそちらをご覧ください(^-^)
(⇒2017年3月23日『耳手術の新しい波』



・遺伝性難聴の診断・治療
生まれた時から聞こえが悪い先天性難聴は1000人に1人と言われ、その半分は遺伝的な原因があるとされています。

Pendred症候群という遺伝性難聴のなかでも2番目に頻度の多い病気がありますが、最近慶応大学でiPS細胞を使った研究が行われ、新しい治療法が開発されています。
遺伝性難聴は基本的に治療が困難なのですが、実用化されれば本当に画期的ですね(^^)



・人工聴覚器
補聴器から人工内耳、残存聴力活用型人工内耳、骨導インプラント、人工中耳などなど...
難聴の治療のために使われる機器はどんどん進化しています。

そんななか、一番面白かったのがこれ。
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『Sound bite』というものらしいです。
耳の後ろに補聴器のようなマイクをつけて、そこで拾った音を歯につけた機械に転送。
歯から骨を通して(骨伝導)、音を感じる仕組みのようです。


取り外しも簡単にできるようで、なにより手術も不要。
残念ながら日本ではまだ未承認のようですが、凄い発想ですね~(^^)

Posted:2017.11.14 | Category: 学会

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専門医講習会2日目朝。
ホテルの近くにルミナリエがありました。
点灯は12月からだったので、残念(^-^;


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点灯はしてなくてもなかなかの迫力。



さて、基本的に人混みに弱い私はせっかくの神戸グルメも堪能することもなく修行のように2日目に挑みます(-_-;)

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朝早めなのでまだ人数が少ないですが、2日目も会場は満員御礼!!


例によってひたすら講義を受け続けます。


正直、学会とは違ってあまり真新しい知識が多いわけではありません。
どちらかというと基本的な知識を復習するような講義が多いです。


で、お昼はまたおにぎりの配給(-_-;)


やはり日曜日とあって配給に並ぶ人数も昨日より多いかも(*_*;


その後なんとか午後の講義まで聞き終わって終了。
正直ヘロヘロでした。

しかし、もちろんその日のうちに熊本まで帰らなくてはならないので、急いで新神戸駅へ。



...なんと新幹線までほぼ満員(:_;)


神戸グルメを全然楽しめなかった私はこれで我慢するのでした。
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大阪名物らしいけど


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中身はこんなん。
味は...(^-^;

Posted:2017.11.13 | Category: 学会

以前から予行していた通り、11月11日、12日と専門医講習会に参加してきました!

この専門医講習会というのは、耳鼻咽喉科専門医の為の講義のようなものがたくさんある会で、通常の学会とはちょっと違います。


専門医というのは5年毎に更新が必要なのですが、専門医講習会に5年で1回は参加が必要。
そして色んな決められた分野の講習を受けたという証拠がなくてはなりません。



昔は学会に参加したという証拠だけあればよかったので、学会に行く人に自分の分の参加証もお願いするような『代返』的なこともまかり通っていたようですが(^-^;
『新専門医制度』というものが始まってから非常に厳しくなりました。


というわけで、11月10日(金)の診療が終わってからそのまま熊本駅へ。

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みずほ610号で一気に新神戸まで
晩御飯を食べる暇もなく、駅弁でも買おうと思っていたのですが、なんと売り切れ...(-_-;)


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...新幹線の中で売ってあったジャガビーとちくわを食べて飢えをしのぎました(:_;)


ホテルについたのは夜12時前。
改めて晩御飯を食べる気力もなく、そのまま就寝(-_-)zzz



11月11日、専門医講習会第1日目。
朝ごはんはホテルでがっつり食べ、会場へ。

とにかく人が多い!!


『新専門医』が始まる前はこの専門医講習会の参加者は数百人程度だったらしいですが、今回の参加者はなんと3000人オーバー!!


耳鼻科医は全国に10000人弱なので、3割も集まってる。
こんな会場でインフルエンザでも撒き散らされたら大変だろな~


1000人くらい入る会場が2つありましたが、どちらも常に満員状態!!



医療安全やら感染対策やらの講義を聞きながら単位を取得していきます。


お昼休みが1時間くらいありましたが、普通の学会ならランチョンセミナーと言ってお弁当付きの講演があるのですが、専門医講習会ではありません。
今回はおにぎりの『配給』がありました。

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おにぎり配給に並ぶ全国の耳鼻科専門医たち。



あえてしばらく待って行列がなくなったところで
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おにぎりゲット。明太子のみ品切れ。お茶も配ってたけど、なくなってたのでお水。


会場となったポートピアホテルと国際会議場の周りでは『数百人の集団がおにぎりを頬張っている』という奇妙な光景になりました(*_*;


そして夕方までガッツリ講義を聞いて1日目終了。


神戸といえば『神戸牛』やら『中華街』やら美味しい誘惑がたくさんですが、ひとりで行っていたしそこまでの気力もなかったので、そのままホテルに帰って晩御飯も適当に済ませてさっさと寝ちゃいました(-_-)zzz


混雑が凄いこともあり、普通の学会より疲労度がハンパないっす(-_-;)

Posted:2017.07.18 | Category: 医療系のお話 学会 雑談

最近毎週末どこかに出かけておりますが、7月15日、16日は九州連合地方部会といって九州の耳鼻咽喉科が集まる学会に行ってまいりました。

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1年に1回開催され、毎回どこかの大学が主管を務めます。今回は九州大学。



この学会のメインイベントは初日に行われる『野球大会』。


球場は必ず2面用意し、審判も呼んでなかなかに気合の入った大会です。
土曜日に行われるので、基本的に土日休みの大学病院に勤めているメンバーが出場します。


普段運動していないオジサンたちが多いので、試合内容はへっぽこなことも多いですが、なかなかに熱い闘いを繰り広げます。
某大学は1か月以上前から朝練までします(*_*)



私も一昨年までは出場していました。
ポジションはサード。なぜか一度ピッチャーもやらされました(*_*;

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これが熊本大学耳鼻咽喉科のユニフォーム。熊大だけに『Bears』。


今年は準優勝だったようです。なかなか強豪(^^)



さて、野球大会が終わると夕方からちょっとだけ真面目な講演会があり、その後は懇親会という名の宴会に突入します。



そして次の日の日曜日は二日酔いか野球大会の日焼けか、顔が真っ赤になった人がうじゃうじゃ。



午前中は通常の学会のように発表がいろいろ。
九州のみの学会ですので、ちょっと『身内の発表』という感じで明らかに上から命令されて発表している若手が多いです(*_*;



そして午後からは『補聴器相談医のための講習会』というものがあります。



これを2時間受ければ『補聴器相談医』になれます。そして資格の更新もできます。

日曜日の午後からなので、九州各地からこれを受講する為に開業医が集結。




内容は基本的なものでしたが、改めて知識の確認(*^^)v



しかしタイミングが悪いもので、7月15日、16日とMr.Childrenがヤフオクドームでライブをしていたらしく、ライブ前後の時間帯は博多駅周囲まで渋滞が凄かったです。
帰りの新幹線も満席ギリギリでした(^-^;
ミスチルの人気って根強いですね~

Posted:2017.07.15 | Category: 医療系のお話 学会

昨日7月14日、こんな研究会がありました。
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診療が終わって急いでメルパルク熊本へ。7時30分開始。ギリギリ(*^^)v



東部小児耳鼻咽喉科疾患研究会ということで、読んで字のごとく熊本東部の小児科と耳鼻咽喉科が集まる勉強会です。
小児科と耳鼻咽喉科の疾患を1回ずつ交代で講師を呼んで講演してもらいます。



今回は耳鼻咽喉科の順番で、『嚥下障害に対する外科的治療の適応と効果』という題名の講演がありました。



講師は特に内視鏡で行う手術で高名な先生で、色々な学会で同様の発表をされていますし、論文もたくさん書かれています。
特に『輪状咽頭筋切除術』という手術を内視鏡で日本では初めて行い、素晴らしい成果を上げています。



内視鏡手術のメリットはなんといっても体への負担が小さいこと
いままでの方法だと首を大きく切開しなくてはならなかった手術が皮膚に一切傷つけずできますので、術後の合併症も少なくなります。




嚥下の問題は常に誤嚥との闘いです。誤嚥(食物や唾液が気管に入る)は肺炎を引き起こし、生命に関わります。



『誤嚥防止手術』という手術もあるのですが、この手術は『喉頭』の機能を犠牲にします。

基本的に声が一生出せなくなるわけです。


昨日の講演でも「嚥下機能改善手術で対応できるのに誤嚥防止術を行われ喉頭を犠牲にしてしまっている方がいる」という話もありました。




私も大学病院時代はしばらく嚥下外来の担当をしていましたが、手術を行うことはあまり多くありませんでした。




食物の形態、食事の姿勢、食後の注意点などを説明して簡単なリハビリテーション指導するだけで改善することは少なくありません。



嚥下の改善にはリハビリテーションが非常に重要です。
手術をしても必ず術後のリハビリテーションは行っていましたし、全ての治療を組み合わせて選択することが重要です。



嚥下も勉強すればするほど奥が深い...


しかしこの研究会、勉強になるのはもちろん、普段なかなか関わりあえない小児科の先生とお話できたり、小児科の知識も得られるので貴重な研究会です(^^)




まぁ耳鼻科医は5人くらいしか参加していませんでしたけどね!

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