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医療系のお話の記事一覧
以前のブログで書きましたが、今後インフルエンザと新型コロナの同時流行に備えて各クリニックでは様々な取り組みが行われています。
2020年10月19日のブログ
『インフルエンザ流行期へ向けて』
↑こちらでも書きましたように診察室を分けたり、駐車場で診察したり。
テントを建てたり、プレハブを作ったりしているクリニックもあります。
そして当院は
クリニック横にある車庫を改造しました。
中の様子。
ちょっと薄暗い感じもしますが、普段からヘッドライトを使用していますので診療には全く問題ありません。
あと中は無機質な感じですが、その辺りはご了承くださいm(__)m
感染対策として、換気するときは思いっきりオープンにできますので、非常に良いです。
前には庇もありますので、当然雨の影響もありません。
なにより、院内の診察室から非常に近い!
5秒で移動できます(^^)
(当然ガウン着たりするときはもっと時間かかりますが)
例えば、発熱で来院された方はそのまま駐車場の車内で待機していただき、問診票などを記入。
スタッフが回収し、隔離必要と判断した場合はそのままコチラの診察室へご案内します。
必要に応じて検査など行い、終了後は再度車内で待機していただきます。
これで通常の受診とは動線が完全に別にできます。
最近呼び出しベルも活躍してきており、これもある意味『ニューノーマル』な形ですかね。
これからも求められる形にどんどん進化を続けていきたいと思います(^^)
Posted:2020.10.19 | Category: 医療系のお話
前々回のブログで書きましたが、インフルエンザ流行期に向けて準備を進めています。
(⇒2020年10月7日のブログ『インフルエンザ、新型コロナの検査体制』)
先週大量の物資も届きました。
大量のマスク、グローブ、フェイスシールド
段ボールいっぱいのガウン
ありがたいことですm(__)m
さて、一般の診療所・クリニックでインフルエンザも新型コロナも診断できるようにと国全体で進めているのですが、その条件はなかなか厳しい。
当然のことですが、発熱の患者さんを他の患者さんと完全に別で診察することが求められます。
その方法としては以下のようなものが考えられるわけですが...
①別の診察室を使用する
②発熱患者だけの時間帯をつくる
③駐車場などで車に乗ったまま診察・検査する
①は診察室が1個しかないと無理ですね。
複数の診察室があるクリニックってあまりないですので、結構厳しいかと思います。
処置室などを使用する方法も考えられます。
また、簡易のテントやプレハブを使用している病院もあります。
②時間帯をわける方法ですが、発熱にも色々な原因があるわけで...
例えばインフルエンザと新型コロナの患者さんが一緒になってしまう可能性もあります。
なので、時間帯をわけても結局患者さん同士も分ける必要があります。
さらに周知がしっかりしてないと知らずに受診した方が感染のリスクにさらされてしまいます。
③患者さん同士が接触することはなくなりますので、一番安全と言えば安全かも。
ただし、診察はしにくいですね。特に雨の日とか大変そう(^-^;
こういった対策ができない診療所などは『発熱患者は診療しない』という選択もあるわけですが...
『医者のくせに熱があったら診ないとはなにごとだ!』
という意見もあるかと思います。
しかし、患者さん同士で感染症を広める危険性が高いのであれば撤退するのも医療者として正しい判断とも思います。
さて、当院はなんとか体制づくりを頑張っております。
幸いなことに医者が複数いますので、1人が発熱診療専用として動くという方法もできます。
(もちろん、その医者が感染を媒介しないようにします)
そして、診察室も2つあるのですが、壁で仕切っているだけなので患者さん同士の動線が重なってしまいます。
いままでは裏口を使用して動線を分離していましたが、さらに厳密に行うために準備中です。
次回あたりに公開できるかもしれません(^^)/
(最近同じような話題ばかりだなぁ...(:_;))
Posted:2020.10.07 | Category: 医療系のお話
今年の冬はインフルエンザと新型コロナが同時流行する可能性があります。
症状も似通っているので、なかなか診察だけで区別も難しいわけで、その時はやはり検査が必要になります。
新型コロナの検査はこれまでは保健所や医師会のPCRセンターなどに依頼する形だったのですが、発熱の方が多くなる冬は保健所もPCRセンターも受け入れ困難になることは容易に想像できます。
そこで、国の方針として一般の診療所でも両方の検査ができるように体制を整えるように県など各自治体に要請しています。
その説明会が先週あったのですが...
なぜこんなシーズン直前に(・_・;)
まず、発熱患者を受け入れ可能かどうか。
新型コロナの検査まで行うかどうか。
かかりつけの患者だけを診察するのか、それとも紹介されれば他の患者も診察するのか。
などなど。
これらの方針につきましては、当院の体制も含めて後日改めて書きます。
その中で気になったこと。
ニュースなどで新型コロナの検査を行う場面を見ると、完全防備で検査する姿が映っていると思います。
検査で鼻から検体を採取するときに、検査する側が感染しないように対策する必要があります。
こんな感じの完全防備で行うのが理想なのですが、一人一人検査するのに着替えていたら凄まじい数の防護服が必要です。
(唾液での検査もありますが)
そこで、厚労省は医療従事者の管理下なら患者自身が検体を採取しても良いと方針を出しました。
それなら防護服も必要ないと。
その方法が
『鼻孔から2cm程度スワブ(綿棒)を挿入し、5回ほどゆっくりと回転させる』
検査キットの添付文書を確認してみると、新型コロナ用の検査キットには確かに...『2cmで5回転させる』と書いてますね。
ただ、インフルエンザの検査キットには『鼻咽頭を擦過』って書いてます。
(鼻咽頭=鼻の一番奥)
インフルエンザ検査について、だいぶ前に書いて結構バズりました。
⇒2017年1月23日のブログ『インフルエンザ検査のやり方』
最終的に何だか偉そうなブログになってますが(^^;)
この中では『大人だと8cmくらい綿棒を入れる』と書いちゃってます。
さらに『2~3cm入れただけだと正確性が落ちる』とまで書いちゃってます(^^;)
ホントに2cmいれるだけで大丈夫?っておそらく全国の医師(特に耳鼻科医)が思っているハズ。
2cmって鼻のすぐ入口ですから、やり方によってはただただ空回りするだけのことも考えられます。
新型コロナの検査キットはそんなに優秀なのか、それとも新型コロナは鼻の手前だけでも検出しやすいのか。
いずれにせよ、インフルエンザの検査も患者さん自身でしてもらうとすれば、やはり奥まで綿棒を入れた方が良いのではないか...
と考えてしまいます。
だいたい患者さんが子どもだったりしたら、自分で鼻に綿棒グリグリなんて無理でしょう。
大人でも厳しいかと(*_*;
それよりもなんとか感染対策をしながら医師が検査できる方法を考えた方が良いと思います。
医療資源を節約しながらできればなお良しですね。
...頑張って考えます(*_*;
Posted:2020.10.04 | Category: 医療系のお話
10月になりずいぶんと涼しくなりましたね。
当院は告知していました通り、10月から髙村晴香医師が復帰。
曜日毎の担当医も変更となりました。
担当医表⇒https://www.takamura-clinic.jp/iin/
また、インフルエンザ予防接種の受付も開始しています。
まだ在庫はありますが、予約はお早目にお電話でどうぞ。
最近気温が下がったせいか、体調を崩される方も増えています。
特にアレルギーの悪化が多く、以前にも書きました秋の花粉症もありますしハウスダスト・ダニのアレルギーは秋に最も悪化しやすいです。
⇒2018年9月22日のブログ『秋の花粉症?』
コロナ渦の中で迎える冬はまだどうなるか予測もつきません。
爆発的な新型コロナの再流行はないとは個人的には思っていますが...というか祈ってますが(^-^;
インフルエンザもどうやら世界的に非常に少ないようです。
前に書いたように新型コロナのための感染予防行動がインフルエンザにも有効というところと、国家間の移動が制限されているということも関係していると思われます。
もしもインフルエンザが流行してしまうと、当然発熱する方が増えるわけです。
現在発熱の方は他の患者さんと別に対応している病院がほとんどだと思いますが(発熱の方は診ない!という病院もありますが)、数が増えてしまうとどうしても対応が難しくなる可能性が高くなります。
もちろんインフルエンザも新型コロナと同様に、自分がかかるだけでなく周りの人に感染させてしまう可能性がある病気です。
自分だけではなく、周りのことも考えて感染対策、ワクチン接種を(^^)
遅くなりましたが、今年のインフルエンザ予防接種の予約を開始します。
当院では小学生以上~64歳までの方に限らせていただきます。
価格
1回目 3000円
2回目(13歳未満) 2500円
(基本的に当院で1回目を接種された方)
予約につきましては、お電話でお願いします。
ご希望の方は10月から接種できます。
今年はCOVID-19の問題もあり、厚生労働省から以下のような通達が出ています。
簡単に言うと...
今年はたくさんワクチンを用意してるけど、不足する可能性もあるのでインフルエンザでも新型コロナでも重症化しやすい高齢者を優先で。ということなのです。
(別に強制力はありませんが)
もともとインフルエンザ予防接種は接種後に抗体ができるまで2週間程度。そして出来上がった抗体は5か月程度働くと言われています。
そしてインフルエンザの流行は一般的に12月~3月です。
よって一番良い予防接種の時期は11月初旬前後と考えられます。
13歳未満は2回接種が勧められますので、10月中に1回目、11月に2回目くらいのスケジュールが良いでしょう。
予防接種が早すぎるのも良くありません。
前にも書きましたが、今年のインフルエンザの流行はあまり大規模ではないと予想されます。
ただし、もしも発熱した場合にインフルエンザなのか、新型コロナなのか、鑑別しなくてはならないという問題が出てきます。
インフルエンザの検査も今まで通り気軽に鼻から『プスっ』とするわけにはいかなくなる可能性もあります。
これまで以上に予防が大事です。
Posted:2020.09.23 | Category: 医療系のお話
ちょっと気が早いかもしれませんが、今年のインフルエンザについて。
すでにニュースにもなっていますが、9月に入ってからのインフルエンザが去年の1000分の1らしいです。
もともとこの時期はまだインフルエンザの流行には早いですが、去年は既に沖縄で流行していたので単純には比較できません。
しかし、今年は例年と比べてインフルエンザは激減するのではないかという予想が多いです。
理由はもちろん、新型コロナの感染予防のためのマスクや密集の回避などがインフルエンザに有効だからですね。
それから、これもニュースで盛んに言われていますが、インフルエンザ予防接種について。
厚生労働省が高齢者を優先的に接種するように呼びかけました。
新型コロナ、インフルエンザ両方とも重症化しやすいという理由からですが...
これが結構医療従事者から反発が多いです(^-^;
特にインフルエンザで重症化しやすい小児にワクチンが回ってこないのではないかという意見が多数。
『もうとっくに予約受付開始しちまったよ!』という意見もチラホラ(^-^;
さらに、小児科の学会から思いっきり反発の声明がでるという...
こうなることは予想できたでしょうに...(-.-)
一番大事なのは小児も高齢者も十分な量のワクチンがちゃんと出回ることですよね。
だいぶ前から買い占めようとしているヤツラがいるというウワサもありますが( ゚Д゚)
というわけで、当院でもまだどの程度の仕入れができるかわかりづらい状況です。
ある程度目途がつけばすぐに告知させていただきます。
もう少々お待ちくださいm(__)m
昨日は昼休み中に院内お勉強会。
今回はデュピルマブ(デュピクセント®)について
デュピルマブについて詳しくは2か月前に書きました。
(⇒2020年7月13日のブログ『好酸球性副鼻腔炎の新しい治療』)
何回も書いてるかもしれませんが、好酸球性副鼻腔炎という病気は本当にコントロールが難しい。
手術しても高確率で再発するし、最終的にはステロイドに頼らざるを得ないこともあります。
好酸球性副鼻腔炎の症状といえばまず嗅覚障害。
においを感じないということは食事を美味しく感じられないということだけでなく、ガス漏れのにおいや食べ物が腐った時のにおいなど、危険を察知する能力が落ちてしまうということでも注意が必要です。
こんな感じのすでに薬剤がセットされているシリンジですので、量を間違えることはないですね。
針は一回使用すると収納されるので、安全。
ちなみに針は27Gらしいです。
普通の採血や点滴で使用されるのは21~23Gくらい。
インフルエンザなどのワクチンで使用するのはだいたい26~27G。
インスリンの注射では30~33Gという極細の針を使用します。
(数字が大きい方が細くなります)
基本的に針は太い方が痛みが強くなりますので、ちょっと痛いのかなぁ。
こればかりは実際打ってみないとわかりません(^-^;
適応は狭いのでそこまで多く使われるお薬ではありませんし(実際まだ熊本の耳鼻科では使用されてないらしい)、残念ながら好酸球性副鼻腔炎を根治するわけではありませんが、非常に期待しているお薬です。
あとは値段がもう少し安くなればなぁ(^^;)
熊本市の耳鼻咽喉科 たかむら耳鼻咽喉科
〒862-0926 熊本市東区保田窪5丁目10-26 ■診療時間 ●月~火・木~金/9:00-12:30 14:30-18:30 ●水曜日/9:00-12:30 ●土曜日/9:00-12:30 14:00-15:00 ■休診日 日曜・祝祭日
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