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医療系のお話の記事一覧
Posted:2021.10.13 | Category: 医療系のお話
今月から開始しましたインフルエンザワクチンの予防接種ですが、すでに多くの方から予約・問い合わせいただいてます。
まだ数には多少余裕がありますので、ご希望の方はお電話ください。
さて、最近インフルエンザワクチンについてテレビなどのメディアでも盛んに報道されております。
そんなにたくさん観てないですが、だいたい感染症学会からの注意喚起を取り上げて『ワクチンを打ちましょう』という感じのようですね。
もちろん私もワクチンは勧めていますので、文句があるわけではないです(^-^;
例えば、日本感染症学会が『2021-2022年シーズンにおけるインフルエンザワクチン接種に関する考え方』という形で発表しています。
内容は前回のブログで書いたように、『今年はインフルエンザ流行るかもしれないからワクチン接種しようね☆』って感じです。
インドやバングラデシュでインフルエンザの流行があったとも記載されていますが、どの程度の流行だったのか調べてみました。
WHO FluNetより(https://www.who.int/tools/flunet)
こちらはインドのインフルエンザ報告数のデータです。
たしかに7月のはじめ辺りから報告数が増えています。
規模としては小さいようで、タイミング的には新型コロナの感染者数が落ち着いた頃ですね。
ということは日本も...って考えてしまいそうです。
前述の感染症学会の発表には
『小流行を繰り返すことで、これらの地域でウイルスが保存され、今後国境を越えた人の移動が再開されれば、世界中へウイルスが拡散される懸念があります。前シーズン、インフルエンザに罹患した人は極めて少数であったため、社会全体の集団免疫が形成されていないと考えられます。そのような状況下で、海外からウイルスが持ち込まれれば大きな流行を起こす可能性もあります。』
と記載されています。
ただちに国境を越えた移動の制限がなくなるとは思えませんが、次にインフルエンザが流行した時はこれまでにないレベルの大流行になる可能性があるということです。
それが今年になるのか、来年になるのか、もしくは来ないのか...
できれば来てほしくはないのですが、こればかりは神のみぞ知るってやつですね。
こういったワクチン接種を推奨するニュースが増えたからか、ワクチンの予約は結構多いです。
いまのところ大丈夫ですが、今年も在庫切れになりそうですので、接種希望の方はお早めにどうぞm(__)m
Posted:2021.10.04 | Category: 医療系のお話
『お知らせ』の方にも書きましたが、10月よりインフルエンザワクチン予約開始しました。
入荷したワクチンの一部
価格は去年と同じ
1回目 3000円
2回目(13歳未満) 2500円
(当院で1回目を接種された方)
となります。
ご希望の方はお電話でお願いします。
インフルエンザワクチンを接種するかどうか、迷われている方は⇒コチラ
参考にされてください(^^)
ワクチンの供給量について、様々なメディアで『今年はワクチン不足になる』というウワサがあります。
去年は10月の時点で供給量の9割が出荷されていたのに、今年は6~7割のようです。
ただ、最終的には例年通りの量が出荷される予定のようですので、慌てる心配はないかも?
インフルエンザワクチンは接種後2~4週間程度で効果を発揮し5か月程度で低下していくと言われています。
日本でのインフルエンザの流行は12月~3月と考えると、11月中に接種するのが良い。
のですが
前回書いたように今年インフルエンザの流行がどうなるかはわかりませんm(__)m
とりあえず私は10月中に接種する予定です。
RSウィルスみたいに季節外れに流行したら...という気持ちがなくもないです(^^;)
気持ちの中では『インフルエンザ流行らないだろうな~』とちょっぴり思いつつ...
でもそれでワクチンを勧めずに、もしも流行したら取り返しがつかないし...
悩ましいっすm(__)m
Posted:2021.09.28 | Category: 医療系のお話
これまでも薬局などで売っていたのに...と思われる方もいらっしゃるかと思います。
しかし、これまでに売られていたものは医療用として厚生労働省が認めたものではありませんでした。
なので、よく見ると『研究用』と書いてたりします。
いままで市販のキットの精度に疑問を持たざるを得ないようなウワサも色々聞きましたし、厚生労働省も『性能が確認されておらず、感染の有無の確認には使用すべきではない』という見解でした。
これから市販されるものは一応厚生労働省のお墨付きってことですね。
当院でも抗原検査とPCR検査を行っていますが、検査の使い分けが必要です。
抗原検査はウィルスのタンパク質を検出する検査ですが、ある程度のウィルス量が必要です。
PCR検査はウィルスの遺伝子を増幅した上で検出しますので、少量のウィルスでも検出可能です。
よって検査の感度としては抗原検査よりPCR検査の方が優れていると言えます。
抗原検査の優れた点として、一番はそのスピードです。
15分程度で結果がでます。
PCR検査は数時間かかりますので、検査の当日中に結果がでないことも結構あります。
そして検査の精度についても、発症(症状が始まった)後、2~9日であればPCRとの一致率が高く、その期間で『陰性』であれば『陰性と確定』。追加でPCR検査は必要ないとされています。
ただし、それ以外の期間については別です。
特に、症状がない状態では抗原検査よりPCR検査をするべきだと思います。
所謂『濃厚接触者』に対する検査もPCRが推奨されています。
最近多いのが、会社などで新型コロナ感染者が出たときに他の社員みんなに抗原検査を受けさせたという話。
その場合、症状がない人がほとんどでしょうから、適しているとは言い難いわけです。
こういうイメージですね。
というわけで、PCRにしても抗原検査にしても使い方が大事。
あと唾液での検査なら使い方を間違えなければ簡単ですが、綿棒で鼻から検体をとるタイプは綿棒の入れ方も大事ですね。
今月からコンビニでPCR検査・抗原検査のプリペイドカードも発売されるそうです。
是非有効に使えればと思いますが、検査を過信しすぎるのも注意ですね。
ずっと言ってますが、PCR検査であろうが感度は100%にはなりません。
検査をしたから絶対安心ということはありませんので、お気を付けください(^^)
Posted:2021.09.17 | Category: 医療系のお話
皆さんご存知の通り、昨シーズンはインフルエンザが激減しました。
新型コロナの影響、マスクや手洗い、ソーシャルディスタンス、国を跨いだ移動の制限などなど。
インフルエンザが全く流行しなかった原因はいくつも考えられます。
では、今シーズンは?
インフルエンザの流行を予想する上で参考になるのが、南半球でのインフルエンザの状況です。
だいたい日本でインフルエンザが流行する半年前の南半球の流行具合、ウィルスの種類などから予想を立てるのですが...
やはり今年も南半球ではインフルエンザは非常に少ないようです。
そして去年と比べて行動様式が大きく変化したわけでもありません。
というわけで、今年もインフルエンザは流行しないと予想できます。
じゃあインフルエンザのワクチンはどうしましょう?
『流行しないならワクチン打つ必要ないんじゃ?』
ごもっともな意見です。
ただ、打った方が良いという意見も勿論ありまして。
その理由の一つとして、インフルエンザに対する免疫の話があります。
昨シーズン、インフルエンザは激減し、その前の2019年~2020年のシーズンも例年に比べて大流行ではありませんでした。
というわけで、2年にわたってインフルエンザにかからなかった人が多く、インフルエンザに対する免疫が下がっているハズ。
なので、もしもインフルエンザが流行し始めたら凄まじい大流行になる可能性があるわけです。
昨年、インフルエンザと同じくRSウィルス感染が激減しましたが、今年は大流行しました。
それも同じ理由が考えられます。
インフルエンザと新型コロナの同時大流行が起こると予想している人もいます。
(私はその可能性は低いと思ってますが...)
というわけで、インフルエンザワクチンは今年も接種が勧められています。
流行しないと言っておいて勧めるのはなんだか気が引ける感じもあるのですが...こういった理由はあるとご理解いただければ(^^;)
(ちなみに新型コロナのワクチンとは間隔を2週間空けるように推奨されています。)
当院でもインフルエンザワクチンは例年通り接種を行う予定ですが、まだ入荷の予定が不透明です。
時期が決まりましたらまた報告します(^^)
Posted:2021.05.21 | Category: 医療系のお話
以前に書いた1回目のワクチン接種から3週間。
5月19日(水)午後から2回目の接種に行ってきました!
前回同様に受付で問診表を渡すと医師の診察へ。
やっぱり問診表の確認だけで、特に診察はなし(^-^;
で、すぐにワクチン接種へ。
1回目が全然痛くなかったので、軽い気持ちだったのですが...
...痛かった(T_T)
薬剤の種類も量も同じハズなので、2回目だけ痛いということはないと思っていたのに...
まぁ刺した場所や角度の違いでしょうが、明らかに前回より痛かったです。
(今回は注射中の撮影は自重しました(^-^;)
で、今回も15分ほど待機して問題なく帰宅。
とりあえず一安心...?
と、思ったら夕方からなんだか体のダルさが出現。
おやおや?これがウワサの副反応?
夜になって念のため熱をはかってみると...37.1℃(・_・;)
マズい。
とりあえず、寝ました。
夜中、何度か腕の痛みと怠い感じで目が覚めました。
で、朝起きると...
なんかめっちゃダルい。
熱をはかると、37.3℃くらい。
あ~
熱は高くないし、ワクチンの副反応だろうから診察には問題ないけど...
もしも違う原因だったらアカンし...
というわけで、昨日はお休みいただきましたm(__)m
全く食欲もなく、起き上がることもしたくないのでひたすら寝る。
夕方ころには熱も下がり、ダルさもかなり改善。
で、今朝は元気。
まだ腕は腫れてますが...診療には問題ないレベル。
なんだかすごく典型的な感じの副反応もらっちゃいました(^-^;
同日に2回目接種だったスタッフも似たような症状が多いようです。
やはり、発熱、倦怠感はある程度の確率で起こりそうですね。
確かに1日キツかったですが、これでちゃんとデータ通りの効果が出てくれるのであれば安いもんです。
『耳が痒くて、市販の塗り薬を使ってたんですが...』
最近よく聞きますね~
商品名は出しませんが、TVCMも結構流れているようです。
よく虫刺されに使ってたやつの耳バージョンですね。
私も存在は知ってましたが、患者さんからよく聞くようになったので調べてみました。
塗り薬の内容は
・プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル
・メントール
「プレドニゾロン~」はステロイドですね。
抗炎症作用によって痒みを抑えるためのものです。
ステロイドの強さ的には弱めのものです。(5段階中下から2番目)
「メントール」は清涼感を出すために配合されているようです。
耳が痒い時、『外耳道炎』という状態になっていることがほとんどです。
(外耳道炎についてはコチラ)
簡単に言うと『耳の穴の炎症』で、その原因のほとんどが耳の触り過ぎ、耳掃除のし過ぎです。
なので、最も大事な治療は...耳を触らないこと!!
です。
とはいえ、耳の痒みが強くて眠れなくなる方もいらっしゃいます。
そういう時はステロイドを使用することはよくあります。
ただ、個人的には軟膏はあまり使いたくありません。
というのも軟膏を綿棒で塗る時に触り過ぎてしまうことがあるからです。
なので液体の点耳液を処方することの方が多いかもしれません。
話を戻しますが、市販の塗り薬もステロイド配合なので効き目は当然あるはず。
ただ、メントールはどうでしょう?
完全に想像ですが、しみそうな気がする(^-^;
口コミとか見ても最初は痛かったという感想が多いようです。
というわけで、薬の内容的に効果は間違いないハズです。
しかし...
痒くなっても塗れば治るから大丈夫!
⇓
好きなだけ耳掃除しよう!
とは考えないで下さいね(^-^;
ステロイドを長期間使っていると外耳道真菌症というやっかいな状態になることもあります。
繰り返しになりますが、一番大事なのは『耳を触り過ぎないこと』です(^^)
Posted:2021.04.30 | Category: 医療系のお話
以前にワクチン予約について書きましたが、ついに4月28日に1回目のワクチン接種に行ってきました。
医療従事者専用(?)の予約サイトから午後休診の水曜日を狙って予約。
午前の診療が終わってそのまま予約した病院へ。
あらかじめ記入しておいた予診票を受付に提出。
ちょこちょこと注意点などについて説明を受けます。
そして医師による診察...
といっても予診票について確認されただけで秒で終了(^-^;
そしてついにワクチン接種へ...
看護師さんの準備を見つつ
『あの...スイマセン。撮影していいっすか?』
と聞いてみました。
思いっきり『えっ!?』という顔をされましたが、苦笑いされつつ許可をもらいました。
と、いうわけで
⇓注射の映像が苦手な方はご注意くださいm(__)m
プスっと
おぉっ
あんまり痛くない(^^)
インフルエンザワクチンの皮下注射より全然痛くないです。
そのまま30分待機。
何も問題なくそのまま帰宅。
その日はホントになにもなかったです。
そして次の日...
やっぱり痛みがきました(^-^;
とはいえ、インフルエンザワクチンのように腫れあがった感じはなく、まさに局部的な筋肉痛という感じ。
見た目は腫れもなく、皮膚も赤くない。
耳鼻科医は結構腕を上げたり下げたりもしますが、仕事も問題なし。
倦怠感も熱もありませんでした。
そして接種2日目には痛みもなくなりました(^^)
ホントにウワサ通りの経過だったわけですが、あとは3週間後の2回目接種がどうなるか...
3割程度で発熱することがあるようです。
まぁしっかり効果があるなら1日発熱するくらい良いんですけどね(^-^;
早くもっと多くの方々がワクチン接種できるように祈りつつ、また2回目接種したら報告します。
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