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医療系のお話の記事一覧
明日からはゴールデンウイーク!!ということでお出かけする方も多いのでしょうか。
今日の朝通勤していると、でっかい観光バス?が10台以上も連なって走っていましたが、あれはなんだったんだろう...なにかイベント?
さて昨日はお昼に耳鳴り補聴器について勉強会。
補聴器メーカーの方と当院でいつも補聴器の販売・調整をお願いしている補聴器店の方に来ていただきました。
『耳鳴り補聴器』とは簡単に言うと、耳鳴りを気にならなくするための音を鳴らす機能をもつ補聴器です。
今回はwidexというメーカーの方のお話でしたが、ZENプログラムといってオルゴールのような音を鳴らすことで耳鳴りを気にならなくさせ、優しい音ですのでリラックスする効果もあるようです。肩こりや頭痛が治ったという話も(^^♪
『widex 耳鳴り』で検索していただければ耳鳴り治療の専門サイトが見れますので、是非。実際にどんな音が鳴るのか、聞くこともできますよ(^^)
耳鳴りの多くは聞こえが悪くなった時に起こるものです。加齢によって聴力が落ちてくると耳鳴りが聞こえ始める方はたくさんいらっしゃいます。
よって補聴器をつけるだけでも耳鳴りが気にならなくなることも多いです
聴力が正常なのに耳鳴りが強い方や、補聴器をつけても耳鳴りが気になるという方には一度試していただきたい治療法ですね。(価格は通常の補聴器と変わりません)
耳鳴りというものは耳鼻科領域でもなかなか治療に難渋することが多い疾患です。
内服薬や漢方薬、星状神経節ブロックという治療方法もありますが、治療開始してすぐに良くなるということはあまりありません。少しずつ良くなっていくことが多い疾患です。
そして今回の耳鳴り補聴器も装着したらすぐに耳鳴りが気にならなくなるわけではありません。通常の補聴器と同様に少しずつ調整していくことが必要ですし、装着に慣れることも大事でしょう。
いずれの治療法にしても耳鳴り治療は長丁場。諦めずに続けていくことが重要です。
耳鳴りは『鳴っているけど気にしてない』という方もいれば『気になって夜も眠れない』という方もいます。
『気にしていない』方は治療の耳鳴りの治療は必要ありませんが、耳鳴りの原因となる病気がないか検査をお勧めします。
『気になる』という方は是非諦めずに治療をしましょう!
何だか最近また補聴器の話題多めですな(^-^;
ヒノキの花粉が結構な猛威をふるっている中、先週これが届きました。
申請できるのが毎年1月~2月の間だけで、やっと届きました(*_*;
すでに補聴器適合判定医という資格をもっているので、相談医の資格が追加されたからなにか新しくできるってわけでもないんですが(^-^;
さて、補聴器相談医とは?
日本耳鼻咽喉科学会では
『難聴の患者さんが適切な補聴器を利用できるように(中略)機能、価格などで合理的な補聴器利用ができるよう活動します。(中略)また、補聴器が決まった後も、聴力が悪くなっていかないかの経過観察を行い、適切な補聴器の使い方の指導も行っていきます。』
って感じで長々~っと書いています。
ちなみに補聴器相談医になるためには以下の⑴~⑶が必要です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
⑴ 日本耳鼻咽喉科学会認定耳鼻咽喉科専門医であること
⑵ 補聴器に関する診療(適応決定および効果確認)と相談に積極的に参加する意志があること
⑶ 下記のいずれかの経歴があること
a 補聴器適合判定医師研修会受講者(厚生労働省主催・日耳鼻後援)
b 地方部会が行う「日本耳鼻咽喉科学会補聴器相談医」委嘱のための研修会受講者
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
⑴ についてはただ専門医であればいいだけなので、5年以上耳鼻科の経験があって合格率70%くらいの専門医試験を受かればいいだけです。ちなみに補聴器も問題もほんのちょこっとだけ出ます。
⑵ については...ただの心意気って感じでしょうか。
⑶ についてはaは私が以前に参加したもので、所沢の国立障碍者リハビリテーションセンターで4日間に渡って行われる勉強会です。
b は各地で行われる1日参加すればよい勉強会です。
つまり相談医自体に試験があるわけでもないので、補聴器相談医に認定されることは全然大変ではないです。
認定されたばかりの自分で言うのもどうかと思いますが(^-^;
ただ、いままで耳鼻科医の大多数が補聴器について積極的に関わろうとしてこなかった、そのせいもあり巷には値段は高いくせに『ちゃんと使えていない補聴器』が溢れかえっています。
以前にも書きましたが、補聴器は管理医療機器というもので、MRIやレントゲン、電子内視鏡、注射針などと同じクラスに分けられています。ちゃんと適正に使用しないと健康を損なう危険性があるもの、という区分です。
なので、普通に考えて耳鼻科医がしっかり関わっていくことが必要で、特に『補聴器購入前』に関わることが一番重要でしょう。
『治せる難聴ではないか』
『補聴器を使用するならどの程度のものが必要なのか』
『身体障碍者に該当して補助を受けられないか』
などなど。
もちろん、購入後にも
『ちゃんと調整されているか』
『補聴器によって耳の中を傷つけたりしてないか』
『難聴は進んでいないか』
など関わっていかなくてはなりません。
そしてこういった良くない現状を広く知らせることも非常に重要だと思います。
というわけで、今後もしつこく書いていきますよ~(^^)/
週末はせっかく桜も満開の場所が多かったのにイマイチの天気でしたね。
そして今日明日も雨が続きそうです。
本日は入学式なども行われているのに、残念(:_;)
週末に自宅の近所できれいに咲いていたので、撮影しました。
ブレブレですが(^-^;
さてさて、引き続き補聴器の話題3連発目です。
題名の通り、集音器というものについて
補聴器は『管理医療機器』であるというところがまず大きな違いです。
薬事法で定められており、補聴器を販売するには届け出が必要です。
そして効果・性能や安全面で厚生労働省の定めた基準をクリアしなくてはなりません。
逆に言うと集音器はそういった決まりがありませんので、通販や家電店でも簡単に販売できます。
そしてなんといっても集音器は安いです。
3000円くらいからでも購入できます。
補聴器は装用する方の耳の聞こえを調べて、ひとりひとりに合うように調整します。デジタル補聴器というものはコンピューターが内蔵されており、『どんな音を大きくするか』『どういう音は大きくしないほうがいいか』『どっちの方向から聞こえてくるか』などを解析します。なので集音器よりも高価です。
集音器はそういった機能がなく、音を大きくするだけです。
前述したように安全面などで基準がありませんので音を大きくしすぎて耳にダメージを与えてしまうこともあります。
しかし、補聴器であれば良いというものでもありません。
結構前のデータですが国民生活センターが通信販売で購入できる補聴器と集音器を10銘柄テストした結果があります。
音を大きくしすぎること(最大音が大きすぎる)で安全性に問題があるものが9銘柄。
適切な音の増幅能力がなく、効果が十分に得られないものが3銘柄。
他にも周波数特性が悪かったり、電池消費が大きすぎるもの、補聴器なのに薬事法に関連する表示がないものもあったようです。
そして通販で購入しては、補聴器の一番の機能である『自分の耳に合わせる』ということができませんので、折角集音器よりも高価なのに、意味がありません。
補聴器はメガネと違って、作ったその日から100%の効果は得られません。
しかし、しっかり調整できればメガネのように手放せない存在になることができます。
どうぞ無駄な費用は使わずに、最良の補聴器と出会ってください(^^)
桜が咲けば、ヒノキが舞う。
というわけで、スギ花粉が落ち着いて、ヒノキ花粉が舞っております。
スギ花粉症を持っている方はヒノキ花粉症も持っていることが多いので、5月上旬まで症状が続いてしまいます。
あと1か月踏ん張りましょう!
さて前回、補聴器トラブルについて書きましたが、その続きで。
このHPの『補聴器相談』のページにも書いていますが、補聴器は徐々に調整して理想の音に近づけていくことが必要です。
購入時に一回調整するだけでは不快感が強かったり、音が大きすぎたり、逆に小さすぎたりという結果になるでしょう。
で、前回書いたようなトラブルもあって、補聴器を購入したけど全然使ってないという方が非常に多いのが現状です。
本当に高額な補聴器を購入してしまっている方が多く、『返品したい!』という声もよく聞きます。
というわけで、ちょっと調べてみました。
結論から言いますと、補聴器店によって異なります。
多くは、オーダーメイド(耳穴型)の補聴器なら長期間経過していても返品は受け付けてくれるようです。
(だいたい3か月くらいまで)
しかし、既製品のものだと返品不可、もしくは短期間のみで返品可能のようです。
(2週間くらいまで)
その理由としては、既製品なら試聴のための貸し出しが可能であり、『視聴期間があるので、購入後は返品を受け付ける必要がない。』ということみたいです。
しかし、視聴期間はだいたい2週間くらいしか貸し出してくれない店が多い。
補聴器をしっかり調整するには2~3か月かけるべきでしょうから、これではトラブルが多くなるのも納得です(・_・;)
『国民生活センター』にもたくさんの苦情、相談が来ているようで、以下のように問題点を挙げています。
(1)自分の耳の聞こえの状態を把握しないまま補聴器を購入している。
(2)高齢者が一人で店舗に出向いて補聴器の特徴、メンテナンス(調整)などについてよく理解しないまま契約している
(3)補聴器に関して、販売店の知識・技能やサービス体制が十分でない場合も
さらに私が付け加えるなら、以下のことに気をつけましょう。
・既製品なら貸出・視聴期間が長いお店を選ぶ(できれば2~3か月)
・オーダーメイドの補聴器なら返品が長期間可能なお店を選ぶ(3か月以上)
・お店で勧められたと言って、すぐに購入を決めない!
こういったアフターケアについても、しっかり確認しましょう!
そして前回も言いましたが、補聴器を作る前に一度耳鼻科受診を!
よっぽど難聴が強くなければ30万円以上なんて高い補聴器は必要ありませんし、難聴の状態によっては補助金が使えることもあります。
『この補聴器ならしっかり聞こえて、お金を払う価値がある』と確信してから購入するようにしましょう(^^)
最近見かけたニュース。
厚生労働省から『平成29年度補聴器販売者の技能向上研修等事業の申請受付について』という文章が発表されました。
日本では昨年1年間で補聴器店で500,000台以上の補聴器が販売され、通販やインターネット販売で購入される方もいるので、実際はもっと多いと言われています。
そんな中補聴器購入後のトラブルが急増しており、厚生労働省は補聴器販売店の技能・知識・サービスが十分でないとし、基礎的な研修を行うということです。
つまり基礎的なこともわかってない販売店が補聴器をどんどん売っているということですね。
当院に受診される方にも補聴器をされている方はたくさんいますが、かなりの割合で満足されていません。
(当院から処方した補聴器は別ですよ(^-^;)
そしてだいたいびっくりするくらい高額な補聴器を購入されています。
最近受診された患者さん。
最近左耳のかゆみと痛みがあるとのことでした。
耳の中を見てみると...何かキャップのようなものが...
これでした(・_・;)
聞いてみると1年位前に補聴器を作成したとのこと。
しかし、補聴器をつけると頭痛がするため、あまり使用できていない。
何度か購入したお店にも相談したが、全然改善しない...
しかしこの方、受診された時には補聴器を使用していませんでしたが、私と普通に会話しています。
別に大声で話ししているわけでもありません。
購入した金額はなんと両側で800,000円!!
思わず『ぅぉえぇっっ!!??』と変な声が出てしまいました(・_・;)
普通に会話できる方に800,000円の補聴器!?
しかも全然活用できていないとは...あんまりじゃないでしょうか?
(どこで購入したかもお聞きしましたが、ここでは伏せておきます"(-""-)")
補聴器を使用して頭痛がするということは結構あります。
原因の多くは『音を大きくしすぎていること』でしょう。
通常、補聴器は使い始めは少し小さめの音で調整します。少しずつ音を大きくして慣らしていくことが必要です。
そのようにしっかり調整すれば頭痛はしなくなることがほとんどです。
もしかしたらずっと前から耳にキャップが残っていて必要以上に大きな音に調整していたんじゃ...
耳の中を全く見ずに補聴器を作ってしまうとこういったトラブルが起こってしまいます。
今回のように異物じゃなくても、耳垢が溜まっているなんてこともしょっちゅうあります。
治療すれば補聴器は必要なかった方もたくさんいます。
そしてだいたい必要以上に高額の補聴器を購入してしまっています。
(ほとんど300,000円以上のばっかり(*_*;)
以下、言いたいこと。
何度でも言います。
補聴器を作る前に、一度必ず耳鼻科を受診しましょう!
言われるままに高額のものを買うのも避けましょう!
補聴器は何度も調整が必要なので、通販・インターネットでの購入も勧めません!
もう3月も明日までとなりましたが、なんだか肌寒い日が続いております。
昨日撮影した桜の木。ちらほらと咲き始めていますが、まだ満開にはかかりそうですね。
さて、昨日3月29日は午後からキョーリン製薬にお邪魔してまいりました。
私が講演する形で、昨年発売されたアレルギーのお薬『デザレックス』を使用した感想や他のアレルギー薬との比較、今年の花粉症治療の現状について、、、などなどお話しました。
毎年春に花粉症に悩まされており、慣れている方は『毎年この薬で落ち着きます』ということで長めにお薬を処方するので、1年に1回受診すれば十分という方も多いです。
ところが、今年は『この薬じゃ効かなかった』と再度受診される方もちらほら...するともうちょっと効果の強いお薬を処方したり、ほかのお薬を併用したりするわけです。
以前に新しい『デザレックス』、『ビラノア』という薬については紹介しましたが、アレルギー薬はもちろん他にもいろいろあります。
で、昨日の私の講演で使ったスライドの一枚がこちら
上にいくほど効果が強く、右にいくほど眠気が少ないということになります。つまり右上が理想です。
デザレックスとビラノアはまだ使用した回数が多くないので、今後位置が変わる可能性もあります。
あくまでも現時点での私の感想です。
アレルギーのお薬は効果も副作用も個人差もあり、人によって好みがだいぶ違います。
私はアレロックを内服すると眠くて仕事どころじゃありませんが、アレロックを内服して眠気が全くない人もたくさんいます。
実際には患者さんの『症状の強さ』、『お鼻の見た目の重症度』、『お薬で眠気が起こるかどうか』、『鼻づまりが強いか』、『鼻水が多いか』などからお薬の種類を選んで、必要あれば点鼻薬などを一緒に処方します
で、昨日はキョーリン製薬に行ったわけですが、『デザレックス』の製造・販売を行っている会社です。正直にデザレックスの使用感をお話し、今後の要望も言わせていただきました。
一番言いたかった要望は『はやく子供にも使えるようにして』ってことですね。
現在デザレックスは12歳以上しか処方できませんが、海外では既に小児にも使われています。実際アレルギーの子供は非常に多いですし、アレルギー発症の低年齢化も進んでいます。
小さい子は点鼻薬も苦手なことも多いし、飲み薬だけでしっかり効いてくれて副作用もなければ理想ですね。
製薬会社はお薬のデータはたくさん持っていますが、実際の患者さんの意見がなかなか届かないので、現場の意見を聞くためにこういった勉強会を定期的に開催しています。
患者さんの意見や要望を届けるため、遠慮せずゴリゴリ話させていただきました(^-^;
私の意見がいつか反映されることを祈っています(^^)
前回耳の手術の進化について書きましたので、今回は鼻の手術について。
鼻の手術で多いのは『慢性副鼻腔炎』です。
(まずはこちらを⇒『副鼻腔炎』のページ)
副鼻腔炎が長引くことによって慢性的に炎症を起こし粘膜が腫れあがった状態が続いてしまいます。特にアレルギー性鼻炎がある方は鼻の通りが悪くなり、起こしやすい病気です。
重要なことは副鼻腔炎はまずお薬の内服などで治療を行うことです。
通常の慢性副鼻腔炎なら2~3か月お薬を続けることで改善することも多く、手術が必要になることは多くありません。
なので、普通はいきなり手術を勧めたりしません。
手術しないで済むならその方がいいですからね(^-^;
お薬で症状が改善できない場合、手術となります。
手術の基本は鼻の中を大きく作り直し、通りを良くすることです。
上図のように副鼻腔は位置し、鼻の穴から細い通路で繋がっています。
正常の状態ではその通路から換気されているわけですが、この通路が粘膜の腫れやポリープなどによって狭くなる、もしくはつぶれてしまうことで換気ができなくなり慢性的に炎症を起こしてしまいます。
昔は歯茎を切って上顎洞から大きく鼻の中を広げていましたが、現在はほとんど行われることはありません。
鼻の手術も今は内視鏡が主役です。
Endoscopic Sinus Surgery = 内視鏡下鼻内副鼻腔手術
略してESSと呼んでいます。
鼻の中を内視鏡で見ながら様々な道具を使って大きく広げていくのですが、どんな手術でもあるようにこの手術にも危険性はあります。
特に気を付けなくてはならないのは、『目』と『脳』です。
目と鼻の境には骨がありますが、この骨が非常に薄いのです。
『紙様板』と呼ばれるくらい紙のように薄い骨です。
さらに鼻の一番奥は『脳』と非常に近い位置になります。
鼻の手術で髄液漏(脳の周りの水が漏れてしまう)というのも気を付けなくてはならない副損傷です。
手術はもちろん慎重に行いますが、鼻は非常に出血しやすい部分でもありますから、出血で手術部位が見えにくくなることもしばしばです。もちろん手術の効果がなくては意味がありませんから、なるべく大きく広げて骨をきれいに取ります。
また、手術をしなくてはならないような副鼻腔炎の場合、だいたいポリープ(鼻茸)が多発していますので、それもきれいに取ってしまいます。
これは副鼻腔炎ではなく、正常の鼻のCT画像です。
鼻の中はこんな感じで入り組んで、奥で大きく広がり、細かく分かれています。
(CTでは空気は黒、骨は白に写ります。灰色の部分は筋肉や粘膜などの柔らかい部分です)
↓
しっかりと手術をするとこんな感じで大きく広がります。
通りも良さそうでしょ(^^)
私は幸いなことに2人の日本トップレベルの方にこの手術を教えていただきました。
その2人の手術に共通することは、『丁寧さ』です。(まぁこれは他の手術にも言えることですが)
上手な人が手術すると術後の鼻はホントに大きくきれいに広がっています。
以前に書いた『好酸球性副鼻腔炎』などの特殊な病気の場合は再発の可能性も高くなりますが、上のCTのようにきれいに広がってしまえば術後もしっかりケアすることで、再発してもう一度手術することはほとんどありません。
逆に骨をきれいに取ってしまわないと再発しやすくなります。そこで妥協しないでしっかり取りきることで術後きれいに鼻が通るわけです。
手術時間は両方全部の副鼻腔を広げると、重症度にもよりますが、2~3時間程度でしょうか。丁寧にきれいにするので、上手な人が手術してもそんなに時間は短くなりません。
手術は局所麻酔でも可能ですが、前述したような危険な部位を操作するときに体が動いてしまうと非常に危険なので、全身麻酔の方が手術自体は安全です。
ちょっと長くなってしまいましたが、鼻も耳も内視鏡によって手術はどんどん進化しています。
さらにのどの手術も最近内視鏡で行えることが多くなっています。咽頭がんも以前はのどを全部とらなくてはならなかったような状態でも内視鏡だけで済んでしまうようなこともあります。
医療も日進月歩。
遅れないように日々勉強です。
5月からは学会ラッシュもありますので、私もなるべく参加させていただきます(^^)/
熊本市の耳鼻咽喉科 たかむら耳鼻咽喉科
〒862-0926 熊本市東区保田窪5丁目10-26 ■診療時間 ●月~火・木~金/9:00-12:30 14:30-18:30 ●水曜日/9:00-12:30 ●土曜日/9:00-12:30 14:00-15:00 ■休診日 日曜・祝祭日
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