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医療系のお話の記事一覧
今年もやってまいりました。
3月3日は『耳の日』です!
8月7日の『鼻の日』と並んで毎年のようにブログで取り上げております。
というよりネタにしております。
さて、耳の日は毎年講演会などが催されるのですが、今年は3月28日の予定。
しかし、本当に開催されるのか...まだ通知は来ていないのですが
まぁ中止になるでしょうね。
新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)の影響で、先月から講演会や勉強会は軒並み中止になっています。
この時期は花粉症の最盛期なので、毎年アレルギー関連の勉強会が毎週のように開催されるんですが...すべて中止です。
このご時世ですから、仕方ないですね。
話は耳の日に戻ります(^^;)
毎年無理矢理耳の話を書くのですが、今回も。
『耳掃除は不要!』
最近はニュースなどでもこの話がよく出ると思います。
もしかしたら今回の話題も見たことがある方もいらっしゃるかもしれませんが...
ちょっと前にとある動画が話題になりました。
『耳垢は自然と外に出てくるから掃除は不要である』ということを証明するため、とある耳鼻科の会が撮影した動画です。
その方法が面白い。
片方の鼓膜には一部に色を塗り、もう片方には紙を置いてなんと5か月間観察を続けています。
すると、両方ともじわじわと移動し、最終的には耳の入口まで出てきました。
文章だけだと非常に伝わりづらいと思いますので、是非実際の動画を見ていただきたい(^^)/
You Tubeにもアップされていますので、『耳のそうじは本当に必要なの?』と検索していただければヒットすると思います。
ただ、この動画を検索すると結構なネガティブな意見も目にします。
『言われた通り掃除しなかったら耳垢がつまって聞こえにくくなった』というような意見が多いですね。
確かにそういうことになる可能性もあり、こればっかりは人によるとしか言えないのですが...
耳の穴の大きさや耳垢の性状なんかにもよります。
なので『基本的には、耳掃除は必要ない』という言い方になっちゃうわけです(:_;)
でもこの動画は耳の構造などもわかりやすく説明されてますので、オススメです。
それにしてもYou Tubeで耳掃除と検索すると凄い数の動画があるんですね(^-^;
しかも凄い再生数。みんなやっぱり耳掃除が好きなんでしょうね~。
Posted:2020.02.13 | Category: 医療系のお話
今年は去年と比べるとインフルエンザはかなり少なめ...
...と思っていたのですが、ここにきてなんだか増えてきているような。
感染症情報を調べると熊本市内で増えてはいないので、当院周辺だけなのかもしれませんが(^-^;
今月に入ってからA型に加えてB型もチラホラ出てきました。
ここから大流行!なんてことにならなければいいのですが。
新型コロナウィルスの話題で毎日手洗いがメディアでも勧められていますが、インフルエンザも基本は一緒なので予防策はしっかり行いましょう(^^)
新型コロナウィルスの影響でみんな手洗いやマスクなどを徹底していることでインフルエンザの流行が抑えられているというウワサも...(^^;)
それから花粉症も本格的になってきました。
今週末にかけてかなり増えそうです。
今年の花粉は少ない予想なのですが、やはりすでに症状が強くなってきた患者さんもいらっしゃいます。
何度も書いてますが、花粉症は早め早めの対策が大事です。
Posted:2020.01.31 | Category: 医療系のお話
新型コロナウィルスの話題が連日報道されています。
(2019-nCoVと命名されましたが、ここでは新型コロナウィルスで)
患者数も増え続けており、マスクの爆買いも起きております。
新型コロナウィルスについてはまだまだ詳細な情報は多くないし、読んでくださる皆さんに専門的に語るほどの知識も持ち合わせていないのでここで語ることはしませんが...
医療機関にはもしも新型コロナウィルス感染を疑う患者さんが受診された時の対応について通達が来ています。
『37.5℃以上の発熱、呼吸器症状があり、発症から2週間以内に武漢市を訪問したか、または武漢市への渡航歴があり発熱や呼吸器症状がある方と接触した方』
こういった方が受診された場合、院内の感染対策を行い、市の感染症対策課に相談するようになっています。
まだまだ患者数は増えるでしょうし、広まっていくとは思いますが、過度にパニックにならず冷静に対応することが大事だと思います。
いずれにせよ、早期に事態が収拾し感染の拡大が食い止められることを祈ります。
珍しく短い文章でした(^^;)
前回ちょっと早めの花粉症の話を書きましたが、やはり一時的なもので現在は落ち着いているようです(^^)
で、今回も引き続き花粉症関連のお話です。
昨年の末にゾレア(オマリズマブ)というお薬が季節性アレルギー性鼻炎に対しての適応追加承認されました。
このお薬、もともとは気管支喘息、慢性蕁麻疹の治療剤として使用されていました。
それが季節性アレルギー性鼻炎、つまり花粉症に使用できるようになったわけです。
『ヒト化抗ヒトIgEモノクローナル抗体』というもので、生物学的製剤の一種になります。
生物学的製剤とは、化学的に合成された化合物ではなく、生体がつくる物質を薬剤として利用するもので、例えばワクチンや血液製剤なども含まれます。
このお薬がどういった原理でアレルギーに効くかという話ですが...
IgEというのは免疫グロブリンと呼ばれる抗体の一種なのですが、アレルギーのある物質(アレルゲン)が体内に入ってくると反応しアレルギー症状を起こします。
このIgEを攻撃するように作られたお薬がこのゾレアです。
最も一般的なアレルギーのお薬である抗ヒスタミン薬はアレルギーが起こって放出されたヒスタミンという物質を抑えることで症状を改善するのですが、このゾレアはアレルギーそのものを抑え込むようなイメージですね。
薬の原理から考えると間違いなくしっかり効くはずです。
ここまで書くといいことばっかりのお薬ですが、いいことばかりの薬なんてあるはずもなく...
ここからが大事です。
このお薬花粉症なら誰でも使えるわけではありません。
ゾレアの添付文書の季節性アレルギー性鼻炎の箇所のみ貼り付けてます。
要するに...
・血液検査で花粉症が確定していること
・血液中のIgEの数値が一定以上であること
・花粉を浴びないようにして点鼻薬や内服薬などを使用しても症状が強いこと
が必要です。
つまり『普通に治療して効果があるなら使用しない』ということです。
そしてもう一つ問題点を挙げると、価格です。
生物学的製剤は普通のお薬に比べると高価です。
体重とIgEの数値で投与量、投与回数(2週間もしくは4週間に1回)が決まるのですが、最高容量の600mgを2週間に1回投与で考えると...
1か月で約36万円、3か月投与すると100万円を超えます(・_・;)
3割負担でも1シーズン30万円以上になりますね。
(あくまでも最大容量の場合ですけど)
いままで使用されていた気管支喘息と慢性蕁麻疹と比べると花粉症の場合は患者さんの数も圧倒的に多いはずですし、どんどん増え続ける日本の医療費のことも考えなくてはなりません。
ただ、値段は今後改訂されていくだろうと思います。
というわけで...
花粉症で苦しんでいる方は多いと思いますが、普通の治療をしっかりすれば症状が全然コントロールできないようなことはほぼありませんし、この薬を使うことは現時点ではないかな~と。
他の疾患で使用されているので安全性も問題ないとは思いますが、ちょっと様子見ですね(^^;)
今年もスギ花粉症の季節がやってきます。
だいたい例年通りだと2月頃から飛散が開始します。
日本気象協会のスギ花粉飛びはじめ予想。
熊本は2月中旬からの予想です。
そして...
花粉の飛散量はすごく少なそうです(^^)/
(ただし、油断は禁物です)
というわけでスギ花粉症の方には朗報なのですが...
年明けからスギ花粉症をお持ちの方の受診が相次いでいます。
しかも症状も鼻水、鼻づまり、目のかゆみ。まさに花粉症の症状です。
鼻の中を見ても確かに花粉症っぽい。
というわけで...
もしかしたらもう花粉飛散しているのかもしれません。
年末年始から暖かい日が結構ありましたから、そういう時にスギが『もう春が来たのかな?』と間違って花粉を飛ばしちゃうことがあります。
秋に桜が開花することがあるのと似たような感じですね。
また気温も下がっているので、長々と続くことはないと思います...
そろそろ花粉症の準備は考えておきましょう(^^)
連日インフルエンザ陽性の患者さんが多数出ております。
近隣の小中学校、幼稚園でも学級閉鎖が相次いでおり本格的な流行になってきましたね。
『熱は下がって症状もあまりないけど、職場から検査するように言われました』
『インフルエンザじゃないと証明してもらってから登園してくださいと言われました』
というのも多いです(^-^;
そこまでやってもやっぱり流行してしまうんですね。
インフルエンザは基本的に自然治癒を期待しても良い病気ですが、やはり高熱が出てキツい。
症状を早めに抑えることを期待してお薬を処方するわけです。
お薬を処方するときはお子さんにはタミフル、吸入が問題なくできるのであればイナビルを処方することが多いです。リレンザという選択肢もあります。
ゾフルーザは以前に書きましたが、色々問題があり処方してません。
症状が強くなく、全身状態が問題なければ処方せずに様子を見ていただくこともあります。
インフルエンザのお薬の話になると出てくるのが予防投与の話。
予防投与の適応は
・家族や同居人がインフルエンザにかかっている
・インフルエンザにかかった時に重症化の恐れがある
(高齢者、持病があるなど)
という場合です。
最近、熱で他院に受診したところ、流行っているからという理由だけでタミフルを2日分だけ処方されたという方がいました。
インフルエンザの検査もされて陰性なのに。
特に持病もない、若い方なのに。
副鼻腔炎と言われ抗生剤も2日分、咳もないのになぜかホクナリンテープまで。
これはどう考えても間違った処方ですね(*_*;
処方された方もおかしいと感じ、タミフルやホクナリンテープは使わなかったそうです。
処方した医者よりもしっかりされてます(^^;)
前回書いたように子どもの鼻水でお悩みの方は多いと思います。
そこで、自宅でできるケアとして簡単で、かつ効果もあるものといえば鼻水吸引。
今回は鼻吸い器と使い方のコツについて書いてみます。
まずは、鼻水い器の種類について。
これ、結構質問されることが多いのです。
『鼻吸いは電動のものを買った方が良いですか?』
鼻水い器は大きくわけて、『口で吸うタイプ』と『電動で吸うタイプ』があります。
『口で吸うタイプ』は数百円からあります。
『電動で吸うタイプ』は3000円くらいから高い物だと30000円くらいするものまで。
どちらが良いかと言われると...上手に使えるならどっちでも大丈夫かと思います。
ただ、私も自分の娘に使用していますが、電動の方が圧倒的に楽です。
子どもは基本的に鼻を吸われるのは嫌がります。動きます。
(大人でも嫌でしょうけど)
鼻吸いは鼻の入口をピタッと塞ぐようにしないとなかなか吸えないので、位置を調整しながら吸わなくてはなりません。
この時、口で吸うタイプだと息が続かなくなることが多く、しっかり吸うまで何度も何度もトライすることが多くなってしまいます。
なので、電動のタイプで持続的に吸いながら位置を調整した方が時間も短くできると思います。
吸う方も吸われる方も楽な方が良いですね(^^)
ちなみに私は4000円くらいの電動式を使ってますが、十分に吸えます。
次に吸い方のコツについて。
お鼻の形を見てみましょう。
こちら鼻の断面図。
鼻を吸う時はまず鼻の穴をピッタリと塞ぐように下からノズルを入れます。
ただし、それだけだと鼻の入口と上の方だけしか吸えません。
そこでノズルを入れたまま角度や向きを変えてみて下さい。
溜まっているポイントに当たればズルズルと吸えるはずです。
ただし、なかなか吸えないからといって奥の方までグリグリとしすぎるのはダメ。
鼻の粘膜はすぐに傷つきます。
鼻血が出てしまったり、さらに傷つけて粘膜が腫れてさらに鼻づまりの原因になることもあります。
しっかりと密着できていればそこまで奥に差し込まなくてもちゃんと吸えるはずです。
吸う時に痛みがあると、その後鼻吸いを嫌がってしまいますので、あくまで優しく。
鼻水の粘り気が強いとなかなか吸いにくいこともあります。
そういう時はしばらく蒸気を当てて柔らかくしてから吸うのは良い方法です。
特にお風呂の後は吸いやすいハズです。
というわけで、今回は鼻吸いについてでした(^^)
小さいお子さんでも鼻吸いが痛くなくてスッキリするものと分かれば嫌がることも少なくなると思います。
私の娘はまだ2歳前なんですが、最近は自分で鼻吸いを持ってきて自分で吸います...(^^;)
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