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お薬の話の記事一覧
最近受診した3歳くらいのお子さん。
年末から鼻水と咳が止まらず、一度年末に某小児科を受診。
風邪と言われたということですが...
その際の処方
ワイドシリン 3日分
その他、咳止め、去痰剤などなど
私が『年末にワイドシリンっていう抗生物質も処方されたんですね~』
と尋ねると
「でも熱がでたら飲むように言われて、熱がなかったので飲ませませんでした」
( ゚Д゚)?
久々に聞きましたね。
以前から時々あるのですが、この指示をした医者は一体なにを考えているんでしょう?
いまだにこんなことをする医者がいるとは...
いや、簡単に否定するのは良くないですね。
何かそういう指示をしなければならなかった理由を考えてみましょう。
受診したのは年末。年始まで病院を受診しにくい状況。
例えば、診察の際に中耳炎があったとする。
熱もなく、痛みもない軽症の中耳炎なら抗生物質は投与せずに様子をみるのはよくあります。
しかし、その後発熱すれば中等症になるのでガイドライン的にも抗生物質が推奨になるので...
...でも本当に熱の原因が中耳炎かわからないから、やっぱり不適切かな(・_・;)
なにか擁護できないか理由を考えましたが、私には無理でした(-.-)
逆パターンの『熱が下がったら抗生物質止めていいです』っていう指示する医者もたまに聞きますね。
感染症の場合、熱が下がるというのは治療のひとつの指標にはなります。
例えば、扁桃炎で入院治療している場合など
『熱が下がったので抗生物質の投与終了』ということはあります。
しかし、その場合も血液検査のデータや扁桃腺の腫れの改善具合などなど他の指標も大事ですので、熱だけで判断することは普通はありません。
こっちのパターンの方がまだ場合によっては理解できなくもないですが...
以前にインフルエンザ疑いでタミフルを処方しておいて熱が下がれば中止していいと指示した医者もいましたね。
これは明らかに間違いです(^-^;
しかもこれ、インフルエンザ検査陰性でただ流行っているからというだけで処方されたという。
もちろん検査が絶対ではないのですが、次の日当院受診されて明らかに扁桃炎でした。
いろいろ書きましたが抗生物質は解熱剤ではありませんので、こういった処方をされたら処方した医者に理由を尋ねてみましょう。
偉そうに書いている私ももちろん気を付けます(^^)
昨日は昼休み中に院内お勉強会。
今回はデュピルマブ(デュピクセント®)について
デュピルマブについて詳しくは2か月前に書きました。
(⇒2020年7月13日のブログ『好酸球性副鼻腔炎の新しい治療』)
何回も書いてるかもしれませんが、好酸球性副鼻腔炎という病気は本当にコントロールが難しい。
手術しても高確率で再発するし、最終的にはステロイドに頼らざるを得ないこともあります。
好酸球性副鼻腔炎の症状といえばまず嗅覚障害。
においを感じないということは食事を美味しく感じられないということだけでなく、ガス漏れのにおいや食べ物が腐った時のにおいなど、危険を察知する能力が落ちてしまうということでも注意が必要です。
こんな感じのすでに薬剤がセットされているシリンジですので、量を間違えることはないですね。
針は一回使用すると収納されるので、安全。
ちなみに針は27Gらしいです。
普通の採血や点滴で使用されるのは21~23Gくらい。
インフルエンザなどのワクチンで使用するのはだいたい26~27G。
インスリンの注射では30~33Gという極細の針を使用します。
(数字が大きい方が細くなります)
基本的に針は太い方が痛みが強くなりますので、ちょっと痛いのかなぁ。
こればかりは実際打ってみないとわかりません(^-^;
適応は狭いのでそこまで多く使われるお薬ではありませんし(実際まだ熊本の耳鼻科では使用されてないらしい)、残念ながら好酸球性副鼻腔炎を根治するわけではありませんが、非常に期待しているお薬です。
あとは値段がもう少し安くなればなぁ(^^;)
今日は雨も落ち着いていますが、明日からまた雨の予報です。
これ以上被害が広がらないよう祈りつつ...
今回は新しいお薬の話題です。
『デュピルマブ(商品名:デュピクセント)』という薬になります。
抗IL-4/13抗体というもので、これまでアトピー性皮膚炎、気管支喘息に使われてきました。
それが今回、鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎に適応が拡大された形です。
IL-4,IL-13というのはインターロイキンといってサイトカインと呼ばれるものです。
最近、サイトカインといえば新型コロナウィルス話題の中でも『サイトカインストーム』という言葉を聞かれた方もいらっしゃると思います。
サイトカインとは簡単に言うと免疫に関わる蛋白質でインターロイキンの他にも有名なインターフェロンもサイトカインの一種です。
(サイトカインストームとはサイトカインが感染症などの原因によって過剰に産生されてしまう状態)
特にIL-4、IL-13はアレルギーと関連しており、デュピルマブはこの伝達を阻害することによってアレルギーを抑えるものです。
なので、アレルギーと関係するアトピー性皮膚炎や気管支喘息に効果を発揮します。
今回、『鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎』に対して使用できるようになったわけですが、これは特に『好酸球性副鼻腔炎』というものです。
好酸球性副鼻腔炎についてはHP内でも簡単にですが触れてますのでよかったらご一読ください。
(⇒副鼻腔炎について)
好酸球性副鼻腔炎は喘息を高率で合併し、鼻茸(ポリープ)が非常にできやすく、嗅覚障害を起こしやすいという特徴があります。
手術でポリープを切除しても再発の可能性が非常に高いことも知られています。
好酸球性副鼻腔炎はなかなかコントロールが難しく、このデュピルマブに期待することが大きいのですが、もちろん(?)この薬もいいことばかりではありません。
まず、価格が高いです。
生物学的製剤と呼ばれているもので、1本6万円以上します。
基本1か月に2回使用するので、月に12万円以上です。
(3割負担で4万円弱)
この辺りも含めて花粉症に対する『ゾレア』と似ていますね。
(⇒2020年1月21日のブログ『花粉症の新しい治療?』)
ただし、『好酸球性副鼻腔炎』は指定難病に認定されていますので、診断されている方は助成を受けることはできます。
この診断もなかなか大変で、血液検査にCT所見に鼻茸を実際に摘出してその中に好酸球がたくさんあるかどうかまで確認しなくてはなりません。
なので確定診断までついて、申請・認定までされている方は意外と少ないです。
しかも助成を受けるには指定医療機関を受診する必要があります。
(当院は現在申請中ですm(__)m)
そして、飲み薬ではなく、注射(皮下注射)です。
ご自分で注射することが可能なので、2週間に1回ずつ通院するということはありませんが、内服よりは大変。
というわけで、全ての薬にはメリット・デメリットがあるわけですが、期待の大きい薬には間違いありません。
前回ちょっと早めの花粉症の話を書きましたが、やはり一時的なもので現在は落ち着いているようです(^^)
で、今回も引き続き花粉症関連のお話です。
昨年の末にゾレア(オマリズマブ)というお薬が季節性アレルギー性鼻炎に対しての適応追加承認されました。
このお薬、もともとは気管支喘息、慢性蕁麻疹の治療剤として使用されていました。
それが季節性アレルギー性鼻炎、つまり花粉症に使用できるようになったわけです。
『ヒト化抗ヒトIgEモノクローナル抗体』というもので、生物学的製剤の一種になります。
生物学的製剤とは、化学的に合成された化合物ではなく、生体がつくる物質を薬剤として利用するもので、例えばワクチンや血液製剤なども含まれます。
このお薬がどういった原理でアレルギーに効くかという話ですが...
IgEというのは免疫グロブリンと呼ばれる抗体の一種なのですが、アレルギーのある物質(アレルゲン)が体内に入ってくると反応しアレルギー症状を起こします。
このIgEを攻撃するように作られたお薬がこのゾレアです。
最も一般的なアレルギーのお薬である抗ヒスタミン薬はアレルギーが起こって放出されたヒスタミンという物質を抑えることで症状を改善するのですが、このゾレアはアレルギーそのものを抑え込むようなイメージですね。
薬の原理から考えると間違いなくしっかり効くはずです。
ここまで書くといいことばっかりのお薬ですが、いいことばかりの薬なんてあるはずもなく...
ここからが大事です。
このお薬花粉症なら誰でも使えるわけではありません。
ゾレアの添付文書の季節性アレルギー性鼻炎の箇所のみ貼り付けてます。
要するに...
・血液検査で花粉症が確定していること
・血液中のIgEの数値が一定以上であること
・花粉を浴びないようにして点鼻薬や内服薬などを使用しても症状が強いこと
が必要です。
つまり『普通に治療して効果があるなら使用しない』ということです。
そしてもう一つ問題点を挙げると、価格です。
生物学的製剤は普通のお薬に比べると高価です。
体重とIgEの数値で投与量、投与回数(2週間もしくは4週間に1回)が決まるのですが、最高容量の600mgを2週間に1回投与で考えると...
1か月で約36万円、3か月投与すると100万円を超えます(・_・;)
3割負担でも1シーズン30万円以上になりますね。
(あくまでも最大容量の場合ですけど)
いままで使用されていた気管支喘息と慢性蕁麻疹と比べると花粉症の場合は患者さんの数も圧倒的に多いはずですし、どんどん増え続ける日本の医療費のことも考えなくてはなりません。
ただ、値段は今後改訂されていくだろうと思います。
というわけで...
花粉症で苦しんでいる方は多いと思いますが、普通の治療をしっかりすれば症状が全然コントロールできないようなことはほぼありませんし、この薬を使うことは現時点ではないかな~と。
他の疾患で使用されているので安全性も問題ないとは思いますが、ちょっと様子見ですね(^^;)
連日インフルエンザ陽性の患者さんが多数出ております。
近隣の小中学校、幼稚園でも学級閉鎖が相次いでおり本格的な流行になってきましたね。
『熱は下がって症状もあまりないけど、職場から検査するように言われました』
『インフルエンザじゃないと証明してもらってから登園してくださいと言われました』
というのも多いです(^-^;
そこまでやってもやっぱり流行してしまうんですね。
インフルエンザは基本的に自然治癒を期待しても良い病気ですが、やはり高熱が出てキツい。
症状を早めに抑えることを期待してお薬を処方するわけです。
お薬を処方するときはお子さんにはタミフル、吸入が問題なくできるのであればイナビルを処方することが多いです。リレンザという選択肢もあります。
ゾフルーザは以前に書きましたが、色々問題があり処方してません。
症状が強くなく、全身状態が問題なければ処方せずに様子を見ていただくこともあります。
インフルエンザのお薬の話になると出てくるのが予防投与の話。
予防投与の適応は
・家族や同居人がインフルエンザにかかっている
・インフルエンザにかかった時に重症化の恐れがある
(高齢者、持病があるなど)
という場合です。
最近、熱で他院に受診したところ、流行っているからという理由だけでタミフルを2日分だけ処方されたという方がいました。
インフルエンザの検査もされて陰性なのに。
特に持病もない、若い方なのに。
副鼻腔炎と言われ抗生剤も2日分、咳もないのになぜかホクナリンテープまで。
これはどう考えても間違った処方ですね(*_*;
処方された方もおかしいと感じ、タミフルやホクナリンテープは使わなかったそうです。
処方した医者よりもしっかりされてます(^^;)
前々回もインフルエンザ治療薬についてのお話でしたが、今回も。
『イナビル吸入懸濁用160mgセット』というのが発売されました。
もともとイナビル(ラニナミビル)は1回吸入するだけで治療が完了するインフルエンザのお薬です。
こんなのです。
10歳以上はこれを2本、10歳未満は1本吸入すれば治療完了!
個人的には結構好きなお薬ですが、問題点がひとつ。
しっかりと吸入しないといけないということ。
しかもチャンスは1回です。
小さなお子さんや、ご高齢の方などはしっかり吸入できるか確認できるキットがありますので、それを使って確認してから処方するようにしています。
特に小さなお子さんは苦いタミフルを5日間飲むかどうか、1回の吸入で終わるかになりますので結構大事(^-^;
(もちろん、症状が軽ければ何もお薬を使用しないという選択もします)
で、今回新発売になったイナビル。
この吸入の問題を解決しようと作られたものだと思います。
こんな感じ。
直接飲むわけではないです(^-^;
これまでのイナビルと同様、吸入するのですが、その吸入方法が違います。
耳鼻科でネブライザーといって霧状のお薬をのどや鼻に吸わされた経験のある方は多いと思います。
そんな感じです。
こんなマスクがセットになっていて、お薬を霧状に噴射する機械に接続して吸入します。
つまり自分で頑張って吸い込む必要がないということです。
このお薬で気になることは、吸入の時間が10分ほどかかるらしいということ。
高熱があってきつがっているお子さんが10分間もじっと吸入できるか?ということですね。
あと、使用する機械は『ジェット式』というネブライザーが推奨されています。
耳鼻科では何人も並んでネブライザーするような場所が多いと思いますが、インフルエンザの方と他の患者さんに並んでネブライザーしていただくわけにはいかないです(^-^;
実際にどういった使用感なのかもまだ不明の部分もあります。
吸入が嫌で暴れちゃったら意味ないですしね(^^;)
というわけで、当院では新しいジェット式ネブライザーをこの薬用に導入するかも含めてまだ検討中です。
既に流行の兆しが見えだした今年のインフルエンザ。
インフルエンザの治療に関してはこれまでも何度も書いていますが、ゾフルーザ(バロキサビル)というお薬があります。
去年『1回内服だけでOK』という触れ込みで爆発的に広がり、去年インフルエンザ治療薬で最も使用されました。
私自身も他の治療薬と比べてメリットがあり、希望も含めて相談して処方しておりました。
インフルエンザとゾフルーザの色々については過去のブログを読んでいただければ
⇒2019年1月8日のブログ『ゾフルーザどうでしょう』
⇒2019年1月31日のブログ『インフルエンザ報道あれこれ』
ゾフルーザは特に、体重10~20kgのお子さんで錠剤が飲める子には苦いタミフルを5日も飲まずに済んで良いお薬だと思っていたのですが...
予想以上に耐性ウィルスの問題が大きいようです。
特に12歳未満のお子さんで耐性ウィルスが検出されており、日本感染症学会が『慎重に投与を検討する』という提言を出しました。
以前も書きましたが、ゾフルーザの耐性ウィルスについては発売前から懸念がありました。
それも含めてメリットデメリットを比べて使用してきましたが、どうやら予想以上のようで。
ゾフルーザは予防投与についての申請も進めているようですが、いずれにせよ使用は慎重にしていくべきだと考えています。
(予防投与自体がかなり限定的な使い方ですが)
まぁ正直去年は急激に使われ過ぎましたよね~(^-^;
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