たかむら耳鼻咽喉科

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Posted:2023.11.30 | Category:

先月ブログの更新頻度が上がるかも...なんて書いてましたが、すでに1か月経過(-_-)

おかしいなぁ...


さて、インフルエンザが大流行しております。

そしてアデノウィルスも流行しています。

inhu20231128.png
(熊本市HPより)

インフルエンザが『注意報レベル』
アデノ(咽頭結膜熱)が『警報レベル』



この中でよく見ると溶連菌(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)も多いですね。

印象としては夏頃からずっと一定レベルで多いように感じます。



なので無理やりですが、今回は溶連菌のお話を。

というのも最近患者さんから聞いた話で
『上の子が溶連菌になって、兄弟にも予防と言われて抗生物質を処方されました』
ということがありました。

おぉ、なんだか久しぶりに聞きました。


溶連菌の予防投与というのは、溶連菌が家族内で感染することが多いので、その前に抗菌薬を飲んでおこうというものです。



ただ、実際に家族内で感染が広がるか率はそこまで高くないとも言われており、そもそも本当に予防効果があるのかということもあり最近はほとんど行われていないと思っていました。
(実際、この話を聞いた子も予防投与が終わった後に溶連菌感染してました)

ただし、もともと持病があるなどの理由があれば予防投与して良いかと思います。



溶連菌はノドを見ただけでわかることも多いし、検査キットもありますので診断が難しいことはあまりありません。
なのでしっかり診断して、診断出来たらしっかり治療するという基本的なことをすれば問題ないはずです。




インフルエンザにも抗インフルエンザ薬の予防投与という方法がありますが、こちらも基本的に持病などがある方が対象ですし保険の適応外になります。


ちなみにインフルエンザの検査が陰性でも『流行ってるから』という理由でタミフルを2日分とか3日分だけ処方するクリニックがあります。普通に考えたら保険診療ではできないと思いますが、どういう方法をとっているのやら(^^;)

そこはなぜかコロナやインフルの検査をするときに血液検査も強要され、鼻から行う抗原検査で綿棒を入れたまま数分放置されるという疑問符だらけのクリニックなので...毎回話を聞くたびに何とも言えない感情になります。



話が逸れましたが、溶連菌もインフルエンザも予防にはまず手洗い、咳エチケットなど基本的な感染対策です。
特に小さいお子さんが発熱した場合は距離をとることも難しいですが、できる範囲で予防しましょう(^^)


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