たかむら耳鼻咽喉科

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Posted:2020.06.22 | Category: こどもの病気 医療系のお話

久しぶりに新型コロナ以外の話題です(^-^;


以前から水泳は喘息に良いという説があります。

私も3年ほど前にブログで触れたことがあり
2017.7.26のブログ『プールと中耳炎』


軽くしか触れていませんでしたが、今も水泳で呼吸を鍛えることは悪くないと考えています。


さて、最近この説について研究の結果が発表されたのですが...

残念なことに水泳によるアレルギーや鼻炎・喘息の予防・治療効果はないという結果でした。


この研究では3歳で『スイミングスクールに参加している子ども』と『参加していない子ども』と比べて、5歳の時に喘息や鼻炎があるかどうかを検討したものです。
その結果、アレルギーの発症を予防したり、治療の効果は確認できなかったということです。


結論として、アレルギーの治療・予防効果を期待して無理に水泳を推奨する必要はないということです。


もちろん、水泳の良い面はアレルギーに関するものだけではありませんので、この調査結果だけをみて水泳そのものを否定するわけでは全くありません。



コントロール不良の喘息であれば運動そのもので発作を起こす可能性もあります(運動誘発喘息)。
特に乾燥した冷たい空気の中での運動は注意が必要とされていますが、室内プールであれば湿度もあり気温も調整されているでしょうから発作は起きにくい環境というわけです。ホコリや花粉も吸いこみにくいでしょうしね。


トップアスリートの中にも喘息持ちの方はたくさんいると言われています。
喘息があるからと諦めずに、主治医と相談しながら上手に、必要時はお薬を使いながら運動もできた方が良いでしょう。


スイミングスクールに通ったことはありませんが、私も水泳は好きです(^^)

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