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2017年10月の記事一覧
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11月の予定
11月1日(水) 他院代診の為、副院長不在
11月11日(土) 日本耳鼻咽喉科学会専門医講習会参加の為、副院長不在
両日とも診療時間等は通常通りです。
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全然新しい話ではないのですが、、、
『オトヴェント』っていう器具のご紹介(^-^)
こんなの
結構以前からある器具で、俗に『鼻風船』なんて呼び方もされていますが、これは『滲出性中耳炎』を治療するための器具です。
このHPの中耳炎のページでも解説していますが、中耳炎は基本的には耳管と呼ばれる耳と鼻をつなぐ管の不調によるものが多いです。(⇒中耳炎ページ)
このオトヴェントは鼻で風船を膨らませることで、耳管を開いて中耳に溜まった液の排泄を促すことができます。
簡単に言うと『耳抜き』をしっかりできるようになるということ。
(オトヴェントのホームページで詳しく解説されています⇒コチラ)
上の画像はYoutubeにアップされている動画の一部なのですが、日本語字幕付きでわかりやすく説明されていますので、興味ある方は是非。
お薬でなかなか治らない滲出性中耳炎に対して小児耳鼻咽喉科学会でも結構積極的に勧められています。
論文でも鼓膜チューブを入れる必要がありそうな滲出性中耳炎の子どもにオトヴェントを使用すると、お薬だけで治療するよりも明らかに改善が良い結果がたくさん出ています。
なので、このオトヴェントは飛行機で毎回耳が痛くなる方にもオススメです。
子どもでも3歳以上でしっかり教えればできるので、『航空性中耳炎』の予防にもなります。
ちなみにスキューバをする方で耳抜きが上手くできない方の練習にもなります。
また、耳がつまる感じがして、耳鼻科で鼻から管を通して耳に空気を『シュー』っと通すようなこと(耳管通気)をされた方もいるかと思いますが、これを自分でできるようになりますので通院の回数も減らすことができます。
Amazon他、通信販売でも購入はできますが、特に子どもさんの場合、耳鼻科で診察を受けた上で必要がある時だけ使うようにしましょう。
鼻水が多い時に使用すると逆に中耳炎を悪化させてしまいます(*_*;
ちなみにAmazon上での評価は脅威の☆4.9!!
当院でも必要がある方に2000円で販売をしています。
(ノーズピース1個、バルーン5個セット)
お子さんの中耳炎がなかなか治らない。
飛行機で毎回耳が痛くなる。
ダイビングで上手に耳抜きができない。
こんな悩みがある方、どうぞお気軽にご相談ください(^-^)
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11月の予定
11月1日(水) 他院代診の為、副院長不在
11月11日(土) 日本耳鼻咽喉科学会専門医講習会参加の為、副院長不在
両日とも診療時間等は通常通りです。
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さぁ、11月も近づいてきて、朝晩はだいぶ冷え込んできました。
また週末は台風が来ており、『寒い中の台風』というなかなか嫌なことになりそうです。
日曜日には大阪に用事があるのですが、行けるか微妙な感じ...
台風が近づいてきたり、雨の前になると体調を崩される方がいます。
耳鼻科関係ですと、特に『耳鳴り』と『めまい』の調子が悪くなる方が多いです。
他にも『頭痛がひどくなる』『肩こりがひどくなる』『膝が痛む』とか、『古傷が疼きだす』なんて症状も。
迷信のようにも言われる話ではありますが、論文が書かれていたりもしますので、ちょっと調べてみました。
いくつか読んでみましたが、『気圧が下がることによって自律神経のバランスが崩れることが原因』という意見が多いようです。
特に内耳に気圧を感知するセンサーのような働きがあり、交感神経が優位になることによって様々な症状を来すという理論ですね。
交感神経が優位になると、痛みなどを感じやすくなるとされています。
それによって頭痛や古傷に敏感になってしまうということはありそうですね。
さらに、交感神経により血管収縮が起こり、末梢の血流が悪くなります。
それで肩こりがひどくなったり片頭痛の症状が悪くなったり...
そして、なんといっても注目はこのセンサーが『内耳』にあるということです。
内耳の調子を崩すということは『耳鳴り』や『めまい』が悪くなることは容易に想像できますね。
では、その自律神経の乱れを改善する方法はあるのでしょうか?
『自律神経の乱れを治す』なんて色んなアヤシイ広告にも書かかれてそうですが(^-^;
一番重要なことは、規則正しい生活を送ること。
そしてストレスを少なくすることでしょう。
しっかり食事をして、しっかり寝て、少しは運動もする。
めまいの患者さんにはよく言う言葉ですが、これが本当に重要だと思います。
また、考えすぎないことも重要。
(こんな記事を書いといてなんですが(^-^;)
それまでに低気圧で調子を崩してきた方は、『台風』とか『雨』とか聞いただけで『あ~、また調子悪くなるな~』という風に考えてしまい、ストレスを感じるでしょう。
ストレスは耳鳴りにもめまいにも大敵です。
とはいっても、週末台風の中テンションが上がって遊びに行ったりは止めましょうね(^^)/
(私も大学生の頃はよくそんなことしてましたが(#^.^#))
Posted:2017.10.23 | Category: 雑談
昨日は強風のなか衆議院選挙の投票に行ってきました。
投票所が家からすぐ近くで、夕方頃に歩いていったのですが、寒かった!
なんだか秋を通り越してすぐに冬が到来しそうな雰囲気ですな。
そういえば今回の衆議院選挙では医師免許を持った候補者が41人も立候補したそうです。
前回2014年の衆院選が21人だったので、ほぼ2倍。
中でも希望の党からは最多の17人も立候補。
なお、当選したのは12人。
やはりと言うべきか、希望の党からは1人しか当選しなかったようです...しかも比例で。
まぁここで政治の話をする気はさらさらありませんが、当選した方々には頑張っていただきたいものです(^-^;
で、投票の後は家で夕食を食べながらボクシングを観たり選挙速報を観たりしていました。
村田諒太選手素晴らしかったですね。正直、かなり実力差があるように見えました。
ミドル級にはゴロフキンというWBA・WBC・IBF世界王者がいて最強と言われていますが、できることなら対戦を見てみたい(^^)/
そんなまったりした夜のお供。
『季の美 京都ドライジン』
以前、某A病院の耳鼻科の先生のお宅で食事をした際に飲ませてもらい、えらく気に入りました。
その先生はお酒はあまり飲めないからか、一本全部くれちゃいました。
いや~太っ腹。
(しかし飲めないのになんで買ったんでしょうか(^-^;?)
ジンといえば『ジントニック』など割って飲むことが多いお酒ではありますが、このジンはストレートで凄く美味しい。
もちろん京都で作られているのですが、柚子、山椒、檜、玉露などなどジャパニーズな素材が盛りだくさん。
非常にいい香りがのどからブワッと広がるのです。
ギンギンに冷やすとトロっとした感じになってさらに美味しい。
アルコール度数高めなので、冷凍庫に入れても凍らずにそのまま飲めちゃいます(*^^)
もらった後に気付いたのですが、お値段もプレミアム(*_*;
大事にちびちび飲んでいきます。
家では大量に飲むことはないので、こういったちびちび系のお酒は貴重です(#^.^#)
Posted:2017.10.20 | Category: 雑談
毎週水曜日は午前中のみの診療なので、午後はイロイロと事務的な仕事なんかをしていることが多いのですが、今週水曜日(10/18)は全く仕事もなく完全にヒマジン。
そこで、前々から行きたかったランチへ行ってまいりました(^^)
こちら
城見通りにある『BAR MOKUBA』
名前の通り、夜はBarとして営業していますが、昼はランチ営業されています。
夜はもう数えきれないくらい行きましたが、ランチは初。
ででん!!
メニューは3種類から選べました。
注文したのは『茄子のはさみ揚げ』。
他にコロッケとロースカツがありました。
それにしてもデカい!!
熊本の赤茄子を斜めに切って大きくしているそうで。
そして美味い!!
目の前で揚げてくれるのでアツアツ(*^^)v
小鉢が3つついてますが、これがまた美味しい。
こういった小鉢は夜のBarでも頂くことができ、手作りの味がして本当に美味しいんです。
なぜかお酒にもばっちり合います
最後にマスターが煎れてくれるコーヒーとデザートまで
(写真ではすでに食べてしまってますが、デザートはこれまた手作りのぜんざいでしたm(__)m)
ボリュームたっぷりですので、女性で完食すると夕食がいらないそう(^-^;
こんなロケーションでジャズを聴きながら食べるランチ。
やはり最終的には一杯いただきたくなる|д゚)
車で来ていたので我慢しましたが(:_;)
夜のBarでは季節のフルーツを使ったフレッシュカクテルがオススメ。
お願いすればノンアルコールでも作ってもらえます。
最後は私の一番好きなスコッチの画像で
アイラ島のシングルモルト『ラガブーリン』
好きじゃない人から言わせると『消毒液』だの『正露丸』の香りらしいですが、大好きなんです。
こんな感じのお酒ももちろんたくさんありますよ~(^^)/
その中で前回カロナール(アセトアミノフェン)について簡単に書きました。
その続きで(^^)
解熱鎮痛剤でカロナールと同様に有名なのがロキソニン(ロキソプロフェン)です。
ロキソニンは『ロキソニンS』という名前で薬局でも販売されCMもたくさんやってたのでさらにご存知の方も多いでしょう。
NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)と呼ばれるお薬の一種です。
効果としてはカロナールと同様に『痛み止め』と『熱さまし』の両方を兼ね備えています。
解熱鎮痛剤には他にもたくさん種類があるのですが、この2種類でかなりシェアを占めていると思われます。
(某医療系サイトの医師向けアンケートではこの2つで8割以上を占めていました)
それぞれの長所、短所をあげると。
カロナール
長所
小児に使用できる。
妊娠中に使用できる。
インフルエンザに使用できる
短所
やや鎮痛効果が劣る
肝機能障害
ロキソニン
長所
鎮痛効果が強い
抗炎症効果がある
短所
胃腸障害
腎機能障害
インフルエンザ脳症を発症するリスクが上がる可能性がある
こうやって比較すると、カロナールの方が優しいお薬で、ロキソニンは強いお薬というイメージになるかと思います。
カロナールは普通に使うと鎮痛効果がイマイチです。
使い方は大人であれば200mgの錠剤を2錠(つまり400mg)という処方が一般的です。
しかし、この薬大人であれば1回300~1000mg、1日最大4000mgまで使用可なんです。
(ただし、1日1500mg以上使用するときは肝機能に注意しなくてはなりません)
流石に普通ののどの痛みや耳の痛みなどで1000mgを使うことはないですが、強い痛みに400mgでは少なすぎます。
対するロキソニンは普通に使う60mg1錠でも十分な効果があります。
二日酔いになりそうな時に内服するとすっきり起きられるというのは有名な話。
これがカロナールだと全然すっきりしません。
(ホントはこんな使い方しちゃダメ(^-^;)
そしてロキソニンには抗炎症作用があります。これが結構大きく、変形性関節症や肩関節周囲炎などの炎症を伴う痛みにもよく使用されます。
湿布薬もありますね。
前回も書きましたが、鎮痛剤は基本的に全身に効きます。
しかし使い分けは非常に重要。
というお話でした(^^)
(なんかオチが弱いな...)
カロナールという名前の薬を聞いたことがある方は多いと思います。
一般的はアセトアミノフェンという有名な解熱鎮痛剤です。
先月このアセトアミノフェンが品薄になるかも、という不吉なニュースが流れました。
原因は製造メーカーの製造過程で不正があったらしく、出荷停止になったからだそうです。
まったく...|д゚)
カロナールは解熱鎮痛剤として非常によく使われているお薬で、安全性が高く特にお子さんに対しては最も使われているお薬でしょう。
特にこれからインフルエンザが流行ってきたら使用量も多くなる時期なので、なんとか安定して供給してもらいたいとこです(*_*;
さて、この解熱鎮痛剤というお薬。
読んで字のごとく『熱さまし』と『痛み止め』両方の作用を持つお薬です。
なので、インフルエンザで熱が高い時に解熱のためにも使いますし、中耳炎で耳を痛がっている子どもにも使います。
時々、副鼻腔炎などで痛みが強い方に
『痛み止めも処方しておきましょうか?』
と聞くと
『えっ、鼻の痛み止めなんてあるんですか?』
と返事されることがありますが、鎮痛剤は基本的に全身に作用しますので、頭痛だろうが関節痛だろうが耳痛だろうが鼻痛だろうが効果があります。
このアセトアミノフェンは数年前から『アセリオ』という名前で注射薬も登場。
手術後の痛み止めとして、他の痛み止めが使えない方に安心して使えるということで結構重宝しました。
しかし、もちろん全ての薬には副作用があるのでメリットばかりではありません。
鎮痛剤にはたくさん種類がありますので、使い分けが大事。
カロナール、ロキソニン、ペンタジン、ボルタレン、セレコックス、ポンタール、トラムセット、オピオイド系(麻薬系)と言われるモルヒネやオキシコンチンなどなどなどホントにたくさん。
副作用も含めてお薬の使い分けなど、また次回にでも(^^)
とりあえず安定供給を祈るばかりです。
今回は真面目な話題で(^-^;
最近流行っているとよく言われるRSウィルスについて。
RSウィルス=Respiratory Syncytial virus
Respiratoryは『呼吸の』という意味ですので、読んで字のごとく呼吸器系に感染するウィルスです。
1歳までに50%以上の子どもが感染します。
そしてほとんどの子どもが2歳までに一度は感染すると言われています。
2歳以上の子どもは感染しても鼻かぜ程度の鼻水、鼻づまり、咳くらいの症状で終わってしまうことが多いです。
しかし、1歳未満の子ども、特に生後半年未満は重症化することがあり、注意が必要です。
『ゼーゼー』『ヒューヒュー』といった喘息のような音がしたり、顔色が悪い、呼吸が早いなどの症状があれば肺炎や気管支炎などを疑わなくてはなりません。
生後3か月未満の小さなお子さんの場合は、元気がなかったり、哺乳が悪かったりすると注意が必要です。
RSウィルスは当たり前ですが『ウィルス』なので抗生剤は効きません。
RSウィルスに対する抗ウィルス薬もありません。
症状に合わせて対症療法を行うしかないので、解熱剤や去痰薬を処方するくらいです。
RSウィルスは簡易検査キットがあり、鼻水を採取するだけで検査できますが、以下の条件が保険適応です。
◎入院中
◎1歳未満
◎パリビズマブ製剤(シナジス)が適応される乳幼児
パリビズマブ製剤とはRSウィルスの重症化を防ぐことができるとされているお薬です。
早産児や先天性心疾患や肺疾患など、リスクの高い児に対して適応となっています。
検査は0歳児しか保険適応にならないわけですが、これは1歳以上になると重症化することが少なくなるので検査する必要性は減るということです。
検査で陽性になっても他のウィルスによる風邪と同様の治療を行うだけですので、治療方針には影響しませんし。積極的に診断をつける意義があまりありません。
ただ、RSウィルスの感染は結構な頻度で中耳炎を合併します。
アデノやインフルエンザなどの他のウィルス疾患と比べてもその確率は高いと思います。
で、調べてみたところ、、、
2012年の論文を発見
症例数が24例と少なめですが
・2歳未満では、85%が中耳炎合併
・2歳以上では、25%が中耳炎合併
やはりかなり高率で中耳炎を合併するようです。
しかも結構重症の例が多く、鼓膜切開が必要なことも多い。
結論
RSウィルスはただの風邪のウィルスではありますが、小さなお子さんでは注意が必要です。
小さなお子さんがいるご家庭では、うつさないように気を付けてください(^-^)
熊本市の耳鼻咽喉科 たかむら耳鼻咽喉科
〒862-0926 熊本市東区保田窪5丁目10-26 ■診療時間 ●月~火・木~金/9:00-12:30 14:30-18:30 ●水曜日/9:00-12:30 ●土曜日/9:00-12:30 14:00-15:00 ■休診日 日曜・祝祭日
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