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前回耳の手術の進化について書きましたので、今回は鼻の手術について。
鼻の手術で多いのは『慢性副鼻腔炎』です。
(まずはこちらを⇒『副鼻腔炎』のページ)
副鼻腔炎が長引くことによって慢性的に炎症を起こし粘膜が腫れあがった状態が続いてしまいます。特にアレルギー性鼻炎がある方は鼻の通りが悪くなり、起こしやすい病気です。
重要なことは副鼻腔炎はまずお薬の内服などで治療を行うことです。
通常の慢性副鼻腔炎なら2~3か月お薬を続けることで改善することも多く、手術が必要になることは多くありません。
なので、普通はいきなり手術を勧めたりしません。
手術しないで済むならその方がいいですからね(^-^;
お薬で症状が改善できない場合、手術となります。
手術の基本は鼻の中を大きく作り直し、通りを良くすることです。
上図のように副鼻腔は位置し、鼻の穴から細い通路で繋がっています。
正常の状態ではその通路から換気されているわけですが、この通路が粘膜の腫れやポリープなどによって狭くなる、もしくはつぶれてしまうことで換気ができなくなり慢性的に炎症を起こしてしまいます。
昔は歯茎を切って上顎洞から大きく鼻の中を広げていましたが、現在はほとんど行われることはありません。
鼻の手術も今は内視鏡が主役です。
Endoscopic Sinus Surgery = 内視鏡下鼻内副鼻腔手術
略してESSと呼んでいます。
鼻の中を内視鏡で見ながら様々な道具を使って大きく広げていくのですが、どんな手術でもあるようにこの手術にも危険性はあります。
特に気を付けなくてはならないのは、『目』と『脳』です。
目と鼻の境には骨がありますが、この骨が非常に薄いのです。
『紙様板』と呼ばれるくらい紙のように薄い骨です。
さらに鼻の一番奥は『脳』と非常に近い位置になります。
鼻の手術で髄液漏(脳の周りの水が漏れてしまう)というのも気を付けなくてはならない副損傷です。
手術はもちろん慎重に行いますが、鼻は非常に出血しやすい部分でもありますから、出血で手術部位が見えにくくなることもしばしばです。もちろん手術の効果がなくては意味がありませんから、なるべく大きく広げて骨をきれいに取ります。
また、手術をしなくてはならないような副鼻腔炎の場合、だいたいポリープ(鼻茸)が多発していますので、それもきれいに取ってしまいます。
これは副鼻腔炎ではなく、正常の鼻のCT画像です。
鼻の中はこんな感じで入り組んで、奥で大きく広がり、細かく分かれています。
(CTでは空気は黒、骨は白に写ります。灰色の部分は筋肉や粘膜などの柔らかい部分です)
↓
しっかりと手術をするとこんな感じで大きく広がります。
通りも良さそうでしょ(^^)
私は幸いなことに2人の日本トップレベルの方にこの手術を教えていただきました。
その2人の手術に共通することは、『丁寧さ』です。(まぁこれは他の手術にも言えることですが)
上手な人が手術すると術後の鼻はホントに大きくきれいに広がっています。
以前に書いた『好酸球性副鼻腔炎』などの特殊な病気の場合は再発の可能性も高くなりますが、上のCTのようにきれいに広がってしまえば術後もしっかりケアすることで、再発してもう一度手術することはほとんどありません。
逆に骨をきれいに取ってしまわないと再発しやすくなります。そこで妥協しないでしっかり取りきることで術後きれいに鼻が通るわけです。
手術時間は両方全部の副鼻腔を広げると、重症度にもよりますが、2~3時間程度でしょうか。丁寧にきれいにするので、上手な人が手術してもそんなに時間は短くなりません。
手術は局所麻酔でも可能ですが、前述したような危険な部位を操作するときに体が動いてしまうと非常に危険なので、全身麻酔の方が手術自体は安全です。
ちょっと長くなってしまいましたが、鼻も耳も内視鏡によって手術はどんどん進化しています。
さらにのどの手術も最近内視鏡で行えることが多くなっています。咽頭がんも以前はのどを全部とらなくてはならなかったような状態でも内視鏡だけで済んでしまうようなこともあります。
医療も日進月歩。
遅れないように日々勉強です。
5月からは学会ラッシュもありますので、私もなるべく参加させていただきます(^^)/
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