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ようやく大雨は落ち着いたのでしょうか。しかしまだ油断はできないような気がします。
先々週あたりからのど・鼻の調子を崩される方が多いようです。
大雨で濡れてしまったり、夜が蒸し暑いので冷房で温度を下げすぎてしまったり、、、
とは言っても冷房を使わないと熱中症になってしまいそうな蒸し暑さですので、上手に調整しましょう。
8月7日は第56回「鼻の日」。なんと1961年制定。歴史がありますね~
というわけで梅雨が明けてくれれば夏が到来します。
いわゆる「夏風邪」というものは主にアデノウィルスやエンテロウィルスなどが原因となります。それらのウィルスが起こす病気の代表的なものを挙げてみます。特にお子さんに注意が必要です。
◎ヘルパンギーナ
急な高熱と口の奥の方に水ぶくれ(水疱)ができます。水疱が破れると口内炎のようになります。口の中、のどの痛みで、食事・水分が摂取できず脱水になることもあります。痛みが強いと唾液を飲み込めなくなりますので、よだれを垂らしているような時は中止が必要です。
◎手足口病
その名の通り、手足と口に発疹ができます。まずは発熱から始まり、やはり水ぶくれのような形で、発疹が出現します。口の中全体に水ぶくれができて痛みがあります。
◎咽頭結膜熱
夏にプールで流行してしまうことが多いため「プール熱」とも呼ばれます。アデノウィルスが原因です。発熱で発症し、のどの痛み、結膜炎が出現します。学校保健法で症状がなくなってから2日経過するまでは登校禁止とされています。
どれも症状が強ければ入院することもある病気ですが、ウィルスが原因であり、抗生剤は効果がありません。
熱が高ければ解熱剤を、脱水には点滴を使うという対症療法が中心となります。
3~4日程度で治ることが多いですが、髄膜炎や心筋炎などの重篤な合併症を起こすこともあり、注意が必要です。
乳幼児・小児の場合は自分で上手に症状を訴えることができませんので
「元気がない」
「なんだかぼーっとしている」
などの見た目も重要です。
下痢・腹痛も起こすことがあり、やはり脱水になりやすい状態です。
食べやすいお粥や麺類、スポーツ飲料などを少しずつでも摂取するようにしましょう。
これらは飛沫感染と接触感染で広まります。
飛沫感染とはくしゃみや咳で唾が飛ぶことで、接触感染は直接触れることで感染しますので、うがい、手洗い、マスクがとても大切です。
もうすぐ夏休み。楽しい思い出を作れるようにしっかり予防しましょう。
(ちなみに私は昔旅行先で水ぼうそうになり、全然楽しくなかった思い出があります、、、)
熊本市の耳鼻咽喉科 たかむら耳鼻咽喉科
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