たかむら耳鼻咽喉科

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こどもの病気の記事一覧

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ダニアレルギーの舌下免疫療法薬のミティキュアが小児にも適応となりました(^^)/

舌下免疫療法の詳しい説明は⇒コチラをどうぞ


これまでは12歳以上にしか適応がありませんでしたので、アレルギーの検査でハウスダストやダニが陽性に出ても基本的には対症療法と抗原回避しかできませんでした。
(皮下注射の減感作療法というのもありますが、なかなか大変)



しかし、舌下免疫療法は根本的な治療になり得る治療法ですので、小さなころから治療した方が将来的にも良いわけです。


ただ、毎日お薬を舌下(ベロの下)に入れて、1分くらい保持して飲み込むというのを毎日しなくてはなりませんし、その前後2時間くらいは激しい運動も控える必要があります。
そしてなんといっても最低2~3年は続ける必要があります。


そういった注意点を守れることが治療の大前提です。
なので、小さい子に治療する場合は親御さんの負担も大きいかと思います。



非常に良い治療だと私も思いますし、全国的にもどんどん行われています。
小児適応になって今後さらに広まるでしょう。


小さなお子さんでも1年中鼻水に悩まれていれば、一度ご相談を(^^)/
まずはアレルギーの検査をして、治療を一緒に考えましょう!




ちなみにスギアレルギーの舌下免疫療法もそろそろ小児適応になりそうですが、なんか手間取ってるようです(^-^;

Posted:2017.11.22 | Category: こどもの病気 医療系のお話

11月21日(水)は日赤で勉強会。

前回は8月にもありました。
(⇒8月23日の記事『日赤で小児科勉強会』

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ちょっと早く着きすぎてガラガラですが(^-^;
始まるころには満員御礼状態。
...やっぱり小児科の先生ばっかりですが(-_-;)


今回の題材は
『誤飲・誤嚥』
『特発性血小板減少性紫斑病』
『QT延長症候群』
『乳幼児股関節炎』


特に耳鼻科医が関わることが多いのは『誤飲・誤嚥』でしょう。
誤飲は誤って飲んだものが胃や食道などの消化器にある場合。
誤嚥は飲んだものが気管や気管支などの呼吸器系にある場合です。



今回の発表では誤飲は磁石を飲み込んでしまった患児
磁石を飲み込んでしまった場合、問題になるのが2個以上飲んだ場合。
特に時間差で飲んでしまうと、危険です。

例えば2個飲み込んで、1個は腸、もう1個は胃にあったりすると、胃や腸の壁を挟み込んでくっついてしまうことがあります。
そうなると動かなくなってしまい、胃や腸の壁を圧迫して穴が開くことすらあるわけです。



誤嚥の方の発表はピーナッツの誤嚥でした。
子どもの誤嚥の原因で非常に多いのが、ピーナッツを含む豆類です。
しかも、豆類は誤って飲み込むというより、食事として与えられ結果的に誤嚥してしまうことも多いようです。
誤嚥で多いのは3歳以下の事が多いので、ピーナッツを含む豆類はなるべく与えないようにすることも大事。


軽く考えてしまいそうですが、今回発表のあった磁石もピーナッツも両方とも全身麻酔して手術が必要となってます



原因となるものは他に、コイン、ボタン電池、ビー玉、ビニールなどなど

子どもは口だけでなく、鼻の穴や耳の穴にも色んなものを入れちゃいます。
小さな石、BB弾、小さなおもちゃなどなど。


そして自分で言わないことも多いので、大人が気付かないことも多くなります。



前におもちゃの車のタイヤを鼻に詰めた子どもが受診したことがありましたが、ただの鼻づまりで受診されました。
当院に来る前に一度病院を受診し、薬を出されたけど改善しないということでしたが...(-_-;)


しかも、前に受診したのは耳鼻科だってのが驚き。
鼻の中を見ればすぐわかるのに...鼻の中すら見ずに薬を出す耳鼻科医もいるんです...|д゚)



話が逸れましたが、子どもの手が届くところに口や耳や鼻に入れそうなものは置かないようにしましょう(^-^)

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11月11日(土) 日本耳鼻咽喉科学会専門医講習会参加の為、副院長不在です。
診療時間等は通常通りです。
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(今日の治療薬2017より)

さて、前回の記事ではペリアクチン、ポララミン、アタラックスなどの第1世代抗ヒスタミン薬を使用しない理由を書きました。
(⇒前回の記事『ペリアクチン、ポララミン、アタラックス』



最後に『最近は鼻水の症状に抗ヒスタミン薬(アレルギーの薬)を使用しない医師が増えている』という風に書きましたが、その理由について。


理由は簡単で、抗ヒスタミン薬を使用することによって、鼻水が粘っこくなってしまうということです。


なぜ鼻水が粘っこくなってしまうかというと、抗ヒスタミン薬による抗コリン作用が原因と言われています。
前回の記事でもちらっと書いてますが、抗ヒスタミン薬には『口が乾く、頻脈、尿閉』といった抗コリン作用と言われる副作用があります。


鼻水が粘っこくなってしまうと、特に鼻を自分で出せないお子さんはどんどん鼻水が溜まってしまい、副鼻腔炎になってしまう...という理由ですね。



た・だ・し|д゚)



この抗コリン作用、最近の抗ヒスタミン薬ではかなり軽減されています。
それこそペリアクチンやポララミンなどの第1世代抗ヒスタミン薬は強力な抗コリン作用があり、前立腺肥大症や緑内障の患者さんには基本的に使用禁忌となっています。



なので、ちゃんと新しい副作用の少ないお薬を使用すれば問題ないというのが私の考え。


そもそもアレルギー性鼻炎のお子さんが副鼻腔炎になりやすいのはアレルギーによって粘膜が腫れて鼻水が奥に溜まってしまうのが大きな原因ですので、抗ヒスタミン薬はしっかり使わなきゃでしょう。



ここで1つ発見した論文より


アレルギー性鼻炎がある慢性副鼻腔炎の患者さんに治療方法を以下の2つに分けて検討。
・抗ヒスタミン薬のみ
・抗ヒスタミン薬+クラリスロマイシン(抗生剤)
結果:治療成績に差は認めず。
ただし、膿がたくさん溜まっているような高度の副鼻腔炎の場合はクラリスロマイシンを併用したほうが成績が良い。



この論文は成人のみですが、軽い副鼻腔炎ならアレルギーの治療をしただけで治っちゃうわけです。


というよりアレルギー性鼻炎がある副鼻腔炎では抗ヒスタミン薬を併用することが大事。
お子さんでも軽い副鼻腔炎なら私も抗生剤は使用しません。



もちろん、もともとアレルギー性鼻炎がなくて、どろどろの鼻水(所謂あおっぱな)が出ているような時に抗ヒスタミン薬を使っても効果はないでしょう。
特に第1世代抗ヒスタミン薬なんか使ったら副作用だけで逆効果なんてこともあり得ます(*_*;



『効果が出るのが早い』というのメリットはあるので、症状が強い時にサッと使うという方法はありだと思います。
実際私もそういう方法で頓服で使ってます。



ちなみになぜ古い薬を未だに使うのか、先日製薬会社の人にも聞いてみましたが、やはりよくわからないという回答でした。う~ん(-_-;)

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11月11日(土) 日本耳鼻咽喉科学会専門医講習会参加の為、副院長不在です。
診療時間等は通常通りです。
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題名にあるペリアクチン、ポララミン、アタラックス。
全部『第1世代抗ヒスタミン薬』と呼ばれるお薬です。


特にお子さんの鼻水が多い時に処方されることが多いお薬となります。
お子さんが少し熱っぽくて咳、鼻水が多い時に処方された経験がある方は非常に多いでしょう。
(『風邪』と言われてアスベリン、ペリアクチン、ムコダインというお約束の処方)



抗ヒスタミン薬というのは、基本的にアレルギーに使うお薬です。
『アレルギーの薬 = 眠い』というイメージを持たれている方も多いかと思いますが、最近は眠気のほとんどない薬もあります。



しかし、『第1世代抗ヒスタミン薬』は名前の通り古いお薬で、非常に眠気が強いのが特徴です。
市販のお薬にもたくさん入ってますが、ほぼ例外なくカフェインが一緒に入っていて眠気がなるべく出ないようになっています。



『第2世代抗ヒスタミン薬』と呼ばれるアレロック、タリオン、ザイザルなどは第1世代に比べて眠気はずいぶん減っています。
特にアレグラ、デザレックス、ビラノアはほとんど眠気の副作用がありません。



『第2世代抗ヒスタミン薬』が1983年以降に発売されたお薬ですので、第1世代は少なくとも35年以上前に発売されているくらい古い薬。



『第1世代抗ヒスタミン薬』で眠気が強いのは脳内移行といって抗ヒスタミン薬が脳まで影響していることが原因です。
以前から脳内移行した抗ヒスタミン薬は(熱性)けいれんのリスクを上げることも指摘されています。


眠気だけでも認知学習能力や集中力の低下に影響しますので、当然ながら眠気は少ない方が良いです。



抗コリン作用と呼ばれる副作用(口が乾く、頻脈、尿閉)もありますので、アレルギー性鼻炎に対しては日本だけでなく、欧米のガイドラインでも『避けるべき薬剤』とされています。



なので、鼻水に対して絶対に使わないという医師もいますが、それでもいまだにペリアクチンやポララミンの処方はよく見ます。


その理由は...なんなんでしょ。正直よくわかりませんm(__)m
昔、ペリアクチンは食欲不振・体重減少の改善という効果があると言われていたようですが、今はその効果も否定されていますし...(^-^;




ただの風邪薬と言っても侮るなかれ、お子さんが薬を飲んだ後にボーっとしているようなことがあったら気をつけましょう(*_*;



以前にもステロイドと絡めてちょっと関連ある記事を書いてますので、よければ読んでください。
(⇒2017年3月10日の記事『ステロイドと花粉症』



最近は鼻水の症状に抗ヒスタミン薬を使用しない小児科も増えているようですが、そのことについてはまた今度...

Posted:2017.10.28 | Category: こどもの病気 医療系のお話

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11月の予定
11月1日(水)  他院代診の為、副院長不在
11月11日(土) 日本耳鼻咽喉科学会専門医講習会参加の為、副院長不在
両日とも診療時間等は通常通りです。
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全然新しい話ではないのですが、、、
『オトヴェント』っていう器具のご紹介(^-^)


こんなの
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結構以前からある器具で、俗に『鼻風船』なんて呼び方もされていますが、これは『滲出性中耳炎』を治療するための器具です。



このHPの中耳炎のページでも解説していますが、中耳炎は基本的には耳管と呼ばれる耳と鼻をつなぐ管の不調によるものが多いです。(⇒中耳炎ページ


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このオトヴェントは鼻で風船を膨らませることで、耳管を開いて中耳に溜まった液の排泄を促すことができます。
簡単に言うと『耳抜き』をしっかりできるようになるということ。
(オトヴェントのホームページで詳しく解説されています⇒コチラ



上の画像はYoutubeにアップされている動画の一部なのですが、日本語字幕付きでわかりやすく説明されていますので、興味ある方は是非。

⇒動画でわかるオトヴェントによる自己耳管通気(日本語字幕)



お薬でなかなか治らない滲出性中耳炎に対して小児耳鼻咽喉科学会でも結構積極的に勧められています。
論文でも鼓膜チューブを入れる必要がありそうな滲出性中耳炎の子どもにオトヴェントを使用すると、お薬だけで治療するよりも明らかに改善が良い結果がたくさん出ています。



なので、このオトヴェントは飛行機で毎回耳が痛くなる方にもオススメです。
子どもでも3歳以上でしっかり教えればできるので、『航空性中耳炎』の予防にもなります。


ちなみにスキューバをする方で耳抜きが上手くできない方の練習にもなります。


また、耳がつまる感じがして、耳鼻科で鼻から管を通して耳に空気を『シュー』っと通すようなこと(耳管通気)をされた方もいるかと思いますが、これを自分でできるようになりますので通院の回数も減らすことができます。




Amazon他、通信販売でも購入はできますが、特に子どもさんの場合、耳鼻科で診察を受けた上で必要がある時だけ使うようにしましょう。
鼻水が多い時に使用すると逆に中耳炎を悪化させてしまいます(*_*;

ちなみにAmazon上での評価は脅威の☆4.9!!




当院でも必要がある方に2000円で販売をしています。
(ノーズピース1個、バルーン5個セット)



お子さんの中耳炎がなかなか治らない。
飛行機で毎回耳が痛くなる。
ダイビングで上手に耳抜きができない。


こんな悩みがある方、どうぞお気軽にご相談ください(^-^)

Posted:2017.10.10 | Category: こどもの病気 医療系のお話

今回は真面目な話題で(^-^;

最近流行っているとよく言われるRSウィルスについて。


RSウィルス=Respiratory Syncytial virus

Respiratoryは『呼吸の』という意味ですので、読んで字のごとく呼吸器系に感染するウィルスです。


1歳までに50%以上の子どもが感染します。
そしてほとんどの子どもが2歳までに一度は感染すると言われています。



2歳以上の子どもは感染しても鼻かぜ程度の鼻水、鼻づまり、咳くらい
の症状で終わってしまうことが多いです。

しかし、1歳未満の子ども、特に生後半年未満は重症化することがあり、注意が必要です。



『ゼーゼー』『ヒューヒュー』といった喘息のような音がしたり、顔色が悪い、呼吸が早いなどの症状があれば肺炎や気管支炎などを疑わなくてはなりません。
生後3か月未満の小さなお子さんの場合は、元気がなかったり、哺乳が悪かったりすると注意が必要です。




RSウィルスは当たり前ですが『ウィルス』なので抗生剤は効きません
RSウィルスに対する抗ウィルス薬もありません。
症状に合わせて対症療法を行うしかないので、解熱剤や去痰薬を処方するくらいです。




RSウィルスは簡易検査キットがあり、鼻水を採取するだけで検査できますが、以下の条件が保険適応です。
◎入院中
◎1歳未満
◎パリビズマブ製剤(シナジス)が適応される乳幼児


パリビズマブ製剤とはRSウィルスの重症化を防ぐことができるとされているお薬です。
早産児や先天性心疾患や肺疾患など、リスクの高い児に対して適応となっています。



検査は0歳児しか保険適応にならないわけですが、これは1歳以上になると重症化することが少なくなるので検査する必要性は減るということです。



検査で陽性になっても他のウィルスによる風邪と同様の治療を行うだけですので、治療方針には影響しませんし。積極的に診断をつける意義があまりありません。




ただ、RSウィルスの感染は結構な頻度で中耳炎を合併します
アデノやインフルエンザなどの他のウィルス疾患と比べてもその確率は高いと思います。


で、調べてみたところ、、、



2012年の論文を発見
症例数が24例と少なめですが


・2歳未満では、85%が中耳炎合併
・2歳以上では、25%が中耳炎合併


やはりかなり高率で中耳炎を合併するようです。
しかも結構重症の例が多く、鼓膜切開が必要なことも多い。



結論
RSウィルスはただの風邪のウィルスではありますが、小さなお子さんでは注意が必要です。
小さなお子さんがいるご家庭では、うつさないように気を付けてください(^-^)

Posted:2017.09.11 | Category: こどもの病気 医療系のお話

やはり今月からアレルギー性鼻炎の状態が悪くなる人が多いですね。


そこでアレルギー性鼻炎関連の最近発見した論文から。



台湾からの論文なのですが、小児のアレルギー性鼻炎が虫歯(う蝕)を起こす頻度と関連しているか調べています。



9000人以上の子どもを対象に調べたところ、結論はアレルギー性鼻炎持ちの子どもは虫歯で病院を受診する頻度も多く、アレルギー性鼻炎が虫歯の発生と関連していると考えられました。



この結果自体は予測できたもので、アレルギー性鼻炎があるとどうしても口呼吸が多くなってしまいます。それによって口の中が乾燥してしまうわけです。


唾液には口の中をきれいにする作用がありますので、唾液が減ると虫歯や歯周病になりやすくなります。



シェーグレン症候群という唾液が減ってしまう病気がありますが、その病気でも虫歯は代表的な症状のひとつです。



さらに口がずっと開いている状態になると、歯並び、嚙み合わせが悪くなりやすいとも言われます。小さな子どもが寝ている時に口呼吸していたり、ずっと口が開いているような状態には注意しましょう。



大人でも口呼吸は鼻呼吸と比べて前頭葉の酸素消費量が多くなり慢性的な疲労感や集中力の低下を来すとも言われます。



当院のホームページ内のアレルギー性鼻炎の箇所でも書いてますが、アレルギー性鼻炎によって作業効率が下がるなどの影響は非常に大きいのです。
(⇒アレルギー性鼻炎のページ




まぁ普通に考えてスポーツしたり勉強しているときに鼻がつまっているとパフォーマンスに影響しますよね(^-^;


大人も子どもも鼻づまりを甘く見ちゃダメ(*^^)

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