たかむら耳鼻咽喉科

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医療系のお話の記事一覧

Posted:2022.07.15 | Category: 医療系のお話

7月に入ってからやはりと言いますか発熱、新型コロナの患者さんが非常に多くなりました。

特に朝イチに患者さんが多く、お待たせする時間が長くなることもあり...


第7波と言われていますが、非常に高い波のようです。

現在流行しているのはオミクロン株BA.5と呼ばれていますが、とんでもないスピードで広がっていますね。


熊本では連日のように過去最高の感染者数を記録しており、明らかに保健所はパンクしているようです。

感染が判明すると医療機関から保健所に発生届を提出します。
受け取った保健所は患者さんへ連絡するのですが、その連絡がかなり遅くなってしまっており、3~4日たっても連絡が来ないことがあるようです。

当然、保健所を非難するつもりは一切ありません。医療機関もパンク寸前のところがでてきていますし、出来る限りのことをされていると思います。


今回の第7波について、私が感じている特徴としては...
・高熱が多い
・症状が強くはないのに酸素飽和度が下がっている方がいる
・のどの腫れはやっぱり強い
・ワクチン接種していても症状が強いことが多い
・潜伏期間が短い

これらはあくまでも私個人の印象ですので、データや根拠はありませんm(__)m
すこし調べてみましたが、これまでの株に比べて重症化しやすいというデータはなさそうです。


第6波の流れを考えるとまた数か月に及ぶ長い波の可能性もあるかと思います。
もう本当にうんざりしちゃいそうですが、これからも出来ることを頑張っていきます!



暗い話ばかりで終わりたくないので、一枚写真を

20220627_131721.JPG
駐車場の植栽になんだか可愛い花がつきました。


名前は完全に忘れちゃってましたが、調べたら『ヒメシャリンバイ』という木でした(^-^;

Posted:2022.06.28 | Category: 医療系のお話

久々にちゃんと医療系のお話です。


先週東京の小学校でインフルエンザの流行により学年閉鎖になったというニュースがありました。

3年生で14人の感染が確認されたそうです。


びっくりしたと同時に、とあるニュースを思い出しました。


オーストラリアでインフルエンザが激増しているというニュースです。

inhuruosuto.png
(オーストラリア保健省のデータより引用)

赤い線が2022年のインフルエンザ患者数です。かなりの勢いで増えてますね。

ご存知の通り新型コロナの影響で2020年、2021年はインフルエンザの流行が世界的に激減しました。
グラフでは2021年が水色、2020年が黄緑の線なのですが、ゼロの線に重なってほとんど見えてません。



オーストラリアでのインフルエンザの流行は日本での流行を予測する上で参考になることが多いとされているため、今年の冬に日本でもインフルエンザの流行の可能性が...あるかもですね。



inhuruworld.png
(WHOのサイトより引用)

こちらは世界のインフルエンザの患者数です。
同じように、2年間程度の空白があり、2022年に入る前から増加傾向ですね。


前にも書きましたが、日本では2019年シーズンからインフルエンザの流行がありませんでした。

3年間にわたりインフルエンザウイルスに曝されなかったというわけで、インフルエンザに対する免疫がどんどんなくなっています。


なので、もしも流行が始まると爆発的に広がる可能性があります。


インフルエンザも小さなお子さんや御高齢の方には重症化するリスクが高くなります。



『もしかしたらインフルエンザって根絶されたんじゃ...』

なんて話もチョットだけありましたが、やっぱりそんな甘くないですね(^-^;



新型コロナとの同時流行なんてことも考えなくてはならないので、今年の冬も忙しくなりそうです(*_*;

Posted:2021.12.06 | Category: 医療系のお話 鼻

corona.post01.png


つい先日、『新型コロナ感染症(COVID-19)診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント(暫定版)』という資料が厚生労働省より発表されました。

ちなみに誰でもweb上で見ることができます。


もともと『新型コロナ感染症診療の手引き』という資料が定期的に更新されており、新型コロナの診断、検査、治療などなどについてまとめられています。


今回、それの別冊で罹患後症状についてのデータや治療方針などについてまとめられました。
罹患後症状とは、簡単に言うと『後遺症』ですね。


その中から、切り抜くと。
新型コロナ感染、発症後2か月、もしくは回復後1か月経過した時点で72.5%の方が何らかの症状の訴えがあり、最も多いのは倦怠感、次いで息切れ、嗅覚障害、不安、咳、味覚障害と続きます。


で、耳鼻科の専門領域で言うと、やはり嗅覚・味覚障害です。
最近相談を受けることも多いです。


ちょっと古い記事ですが、嗅覚障害については
コチラのブログをご参照ください。



嗅覚障害について、新型コロナ感染早期から認められることが多いのは多数の報告があります。
1か月以上嗅覚障害が続く場合、CTやMRI検査をしても異常ないことが多く、逆に早期に改善する場合は単純に鼻の粘膜の腫れなどで鼻がつまって嗅覚障害を起こしていることが多いようです(気導性嗅覚障害)。
異臭症と呼ばれる『違う匂いに感じる』『全部の匂いが同じに感じる』『何もないのに匂いを感じる』症状も頻度が高いとされています。


基本的に新型コロナ感染後長期的に続く嗅覚障害は普通の風邪による『感冒後嗅覚障害』と同じような病態のようです(嗅神経性嗅覚障害)。


味覚障害については、嗅覚障害を伴う頻度が多く味覚障害単独の頻度が低いこと、味覚検査を行うと正常の結果となることが多かったことから新型コロナ感染後の味覚障害の多くは嗅覚障害による『風味障害(においが感じないことで味がわからない)』と考えられています。



では、治療については...


この資料には特に記載はありません。


もちろん自然回復は十分期待できるものですから、1か月程度は様子をみて問題ないと思います。

診察の上、ファイバー(カメラ)を用いた鼻の中を観察し、特に匂いを感じる場所(嗅裂)がちゃんと通っているか確認。
においの検査も必要に応じて行い、嗅覚障害が気導性なのか、嗅神経性なのかを鑑別することも大事でしょう。



で、治療については?

感冒後嗅覚障害と同様の病態だと考えるとある程度手段は限られてきます。


治療としては
当帰芍薬散などの漢方薬
嗅覚刺激療法(においのリハビリ)

この2つは有効だと考えています。

嗅覚障害に対してよく行われるステロイドの点鼻については、基本的に気導性嗅覚障害の治療と考えます。
鼻の中に炎症を起こしているような所見があれば使用を検討して良いかと思います。


味覚障害については前述したように嗅覚障害に伴う『風味障害』という部分が大きいようです。
なので嗅覚障害が改善すれば良くなっていくハズですが、嗅覚障害がなく味覚障害のみの場合は他の原因も考えなくてはなりません。

味覚障害で多いのは亜鉛欠乏によるものです。血液検査で調べてみるのは必要かもしれません。
新型コロナ感染が亜鉛欠乏の直接原因になるかと言われると...ないかもしれませんが。



残念ながらこれらの嗅覚味覚障害はこれまでもたくさん研究されてきた分野ですので、今後『新型コロナ後の嗅覚障害』に特化したような治療法やお薬などがすぐに開発される可能性は低いかと思います。


正直な話、治療を行ってもすぐに治ることは少ないと思います。
数か月単位での治療になることが多いと思いますし、絶対に良くなるとも言いづらいです。


ただ、当たり前ですが味覚も嗅覚も非常に大切な感覚ですので、少しでも回復の助けになればと思い治療していますm(__)m

Posted:2021.10.13 | Category: 医療系のお話

今月から開始しましたインフルエンザワクチンの予防接種ですが、すでに多くの方から予約・問い合わせいただいてます。

まだ数には多少余裕がありますので、ご希望の方はお電話ください。


さて、最近インフルエンザワクチンについてテレビなどのメディアでも盛んに報道されております。
そんなにたくさん観てないですが、だいたい感染症学会からの注意喚起を取り上げて『ワクチンを打ちましょう』という感じのようですね。

もちろん私もワクチンは勧めていますので、文句があるわけではないです(^-^;


例えば、日本感染症学会が『2021-2022年シーズンにおけるインフルエンザワクチン接種に関する考え方』という形で発表しています。

内容は前回のブログで書いたように、『今年はインフルエンザ流行るかもしれないからワクチン接種しようね☆』って感じです。

インドやバングラデシュでインフルエンザの流行があったとも記載されていますが、どの程度の流行だったのか調べてみました。


inhuruindo.png
WHO FluNetより(https://www.who.int/tools/flunet)

こちらはインドのインフルエンザ報告数のデータです。
たしかに7月のはじめ辺りから報告数が増えています。

規模としては小さいようで、タイミング的には新型コロナの感染者数が落ち着いた頃ですね。
ということは日本も...って考えてしまいそうです。


前述の感染症学会の発表には

小流行を繰り返すことで、これらの地域ウイルスが保存され、今後国境を越えた人の移動が再開されれば世界中へウイルスが拡散される懸念があります。前シーズン、インフルエンザに罹患した人は極めて少数であったため、社会全体の集団免疫が形成されていないと考えられます。そのような状況下で、海外からウイルスが持ち込まれれば大きな流行を起こす可能性もあります。
と記載されています。




ただちに国境を越えた移動の制限がなくなるとは思えませんが、次にインフルエンザが流行した時はこれまでにないレベルの大流行になる可能性があるということです。


それが今年になるのか、来年になるのか、もしくは来ないのか...


できれば来てほしくはないのですが、こればかりは神のみぞ知るってやつですね。



こういったワクチン接種を推奨するニュースが増えたからか、ワクチンの予約は結構多いです。

いまのところ大丈夫ですが、今年も在庫切れになりそうですので、接種希望の方はお早めにどうぞm(__)m

Posted:2021.10.04 | Category: 医療系のお話

『お知らせ』の方にも書きましたが、10月よりインフルエンザワクチン予約開始しました。

DSC_4675.JPG
入荷したワクチンの一部 

価格は去年と同じ
 1回目 3000円
 2回目(13歳未満) 2500円
(当院で1回目を接種された方)


となります。

ご希望の方はお電話でお願いします。



インフルエンザワクチンを接種するかどうか、迷われている方は⇒コチラ
参考にされてください(^^)


ワクチンの供給量について、様々なメディアで『今年はワクチン不足になる』というウワサがあります。

去年は10月の時点で供給量の9割が出荷されていたのに、今年は6~7割のようです。


ただ、最終的には例年通りの量が出荷される予定のようですので、慌てる心配はないかも?


インフルエンザワクチンは接種後2~4週間程度で効果を発揮し5か月程度で低下していくと言われています。

日本でのインフルエンザの流行は12月~3月と考えると、11月中に接種するのが良い



のですが



前回書いたように今年インフルエンザの流行がどうなるかはわかりませんm(__)m


とりあえず私は10月中に接種する予定です。

RSウィルスみたいに季節外れに流行したら...という気持ちがなくもないです(^^;)



気持ちの中では『インフルエンザ流行らないだろうな~』とちょっぴり思いつつ...
でもそれでワクチンを勧めずに、もしも流行したら取り返しがつかないし...

悩ましいっすm(__)m

Posted:2021.09.28 | Category: 医療系のお話

これまでも薬局などで売っていたのに...と思われる方もいらっしゃるかと思います。

しかし、これまでに売られていたものは医療用として厚生労働省が認めたものではありませんでした。

なので、よく見ると『研究用』と書いてたりします。



いままで市販のキットの精度に疑問を持たざるを得ないようなウワサも色々聞きましたし、厚生労働省も『性能が確認されておらず、感染の有無の確認には使用すべきではない』という見解でした。


これから市販されるものは一応厚生労働省のお墨付きってことですね。



当院でも抗原検査とPCR検査を行っていますが、検査の使い分けが必要です。


抗原検査はウィルスのタンパク質を検出する検査ですが、ある程度のウィルス量が必要です。
PCR検査はウィルスの遺伝子を増幅した上で検出しますので、少量のウィルスでも検出可能です。


よって検査の感度としては抗原検査よりPCR検査の方が優れていると言えます。


抗原検査の優れた点として、一番はそのスピードです。
15分程度で結果がでます。

PCR検査は数時間かかりますので、検査の当日中に結果がでないことも結構あります。


そして検査の精度についても、発症(症状が始まった)後、2~9日であればPCRとの一致率が高く、その期間で『陰性』であれば『陰性と確定』。追加でPCR検査は必要ないとされています。



ただし、それ以外の期間については別です。

特に、症状がない状態では抗原検査よりPCR検査をするべきだと思います。

所謂『濃厚接触者』に対する検査もPCRが推奨されています。


最近多いのが、会社などで新型コロナ感染者が出たときに他の社員みんなに抗原検査を受けさせたという話。
その場合、症状がない人がほとんどでしょうから、適しているとは言い難いわけです。


kougenpcr.png

こういうイメージですね。


というわけで、PCRにしても抗原検査にしても使い方が大事
あと唾液での検査なら使い方を間違えなければ簡単ですが、綿棒で鼻から検体をとるタイプは綿棒の入れ方も大事ですね。


今月からコンビニでPCR検査・抗原検査のプリペイドカードも発売されるそうです。

是非有効に使えればと思いますが、検査を過信しすぎるのも注意ですね。
ずっと言ってますが、PCR検査であろうが感度は100%にはなりません。


検査をしたから絶対安心ということはありませんので、お気を付けください(^^)


Posted:2021.09.17 | Category: 医療系のお話

皆さんご存知の通り、昨シーズンはインフルエンザが激減しました。

新型コロナの影響、マスクや手洗い、ソーシャルディスタンス、国を跨いだ移動の制限などなど。
インフルエンザが全く流行しなかった原因はいくつも考えられます。



では、今シーズンは?

インフルエンザの流行を予想する上で参考になるのが、南半球でのインフルエンザの状況です。
だいたい日本でインフルエンザが流行する半年前の南半球の流行具合、ウィルスの種類などから予想を立てるのですが...

やはり今年も南半球ではインフルエンザは非常に少ないようです。

そして去年と比べて行動様式が大きく変化したわけでもありません。



というわけで、今年もインフルエンザは流行しないと予想できます。



じゃあインフルエンザのワクチンはどうしましょう?


流行しないならワクチン打つ必要ないんじゃ?


ごもっともな意見です。



ただ、打った方が良いという意見も勿論ありまして。

その理由の一つとして、インフルエンザに対する免疫の話があります。

昨シーズン、インフルエンザは激減し、その前の2019年~2020年のシーズンも例年に比べて大流行ではありませんでした。
というわけで、2年にわたってインフルエンザにかからなかった人が多く、インフルエンザに対する免疫が下がっているハズ。

なので、もしもインフルエンザが流行し始めたら凄まじい大流行になる可能性があるわけです。



昨年、インフルエンザと同じくRSウィルス感染が激減しましたが、今年は大流行しました。
それも同じ理由が考えられます。



インフルエンザと新型コロナの同時大流行が起こると予想している人もいます。
(私はその可能性は低いと思ってますが...)




というわけで、インフルエンザワクチンは今年も接種が勧められています


流行しないと言っておいて勧めるのはなんだか気が引ける感じもあるのですが...こういった理由はあるとご理解いただければ(^^;)
(ちなみに新型コロナのワクチンとは間隔を2週間空けるように推奨されています。)




当院でもインフルエンザワクチンは例年通り接種を行う予定ですが、まだ入荷の予定が不透明です。
時期が決まりましたらまた報告します(^^)


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